CO-2N研究所

勉強ではなく、好きなことをとことん研究する場所。主に「演劇」「読書」について

本を読まない理由とは? その2

 今日は「本を読まない理由その2」です。

 

 3位〜1位を発表していきたいと思います。前回の6位〜4位までの記事はこちらをご覧ください。

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co-2n.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

【3位の解説】

 

 

 3位の理由は「ネットやテレビなど、他に面白いものがあったから」です。

 

 家に帰ると、見たい番組もないのにつけてしまうテレビ……暇なときに何気なくはじめてしまうインターネット……どちらも時間があっという間に過ぎてしまうツールですね。

 この2つだけで、私たちは1日にどれだけの時間を使っているのか? 考えたことがありますか?

 

 『読書世論調査』では……

 

 「テレビを見る」という92%の人たちが1日あたりの平均視聴時間は3時間13分です。

 

 「インターネットをする」という69%の人たちの1日あたりの平均利用時間は2時間12分です。

 

 しかし、この平均値は10 代〜70代までの平均なので、インターネット利用時間を若者で絞ってみると……

 

 10 代後半・・・3時間51分

 

 20代・・・・・3時間37分

 

 私も最初は「こんなに使っていないのではないか?」と思いましたが、自分を客観的に観察してみると、これに近い時間スマートフォンタブレット端末、パソコンを使っていることがわかりました。

 

 私たちは1日の約4分の1の時間をテレビとインターネットに使っているのです!!

 

 

 この現状から急に「全ての時間を読書に使いなさい」 と言われても、できる人はほぼいないことでしょう。私は、この時間の中で10分でも15分でもいいので読書の時間を作ることが最初の1歩だと思っています。

 

 

【2位の解説】

 

 

 「忙しくて読む時間がなかったから」という理由は、かなり多くの人が本を読まない理由にあげることでしょう。

 しかし、本を読んでいる人は暇だから読んでいるわけではありません。むしろ、忙しさから抜け出すために読んでいるのです。人間は才能や成長で不平等なことがあっても、時間だけは平等に全員が24時間です。

 

 この時間を効率よくこなすためのコツは本に書いてあるのです。しかも、何十冊も出版されていて、人気の高い本が多いです。

 つまり、それだけ多くの人が「時間を効率よく使いたい」と願っているのです。

 

 また、あなたが「忙しい」を理由にしてできないことは読書だけではないはずです。この「忙しい」は自分の中で優先順位が低いことに対して、つい言ってしまう「いいわけ」であることが多くないですか?

 飲み会に誘われて「忙しいからいけない」と使うのは本当に仕事で忙しいときもあるかもしれませんが、その飲み会に参加している人によっては、どんなに時間がなくても、顔を出すだけでも参加しているはずです。

 

 「忙しい」は、いいわけで使う言葉で上位に入りそうな言葉ですね。

 「忙しい」ことをやめて、いろんな場に顔を出せる人はそれだけ人との出会いや仕事のチャンスを見つけることができます。

 本を読むことで、あなたの1日が効率よく使えるのであれば、本を読んでみる価値があるとは思いませんか?

 

 

【1位の解説】

 

 

 「本を読まなくても生活に不自由しない」

 確かに、本を読まないからといって死んだ人はいません。しかし、不自由しているのに気がついていない人はたくさんいます。

 私は「人生で悩んだことは1度もない」という人に出会ったことがありません。この「悩み」は、あなたにとって「不自由にしているもの」ではありませんか?

 

 あなたの悩みは、過去にこの世を生きてきた先輩たちが、すでに解決方法を見つけて「本」というかたちで残してくれているのです。

 

 不自由していることに気がつかずに、本当は解決したい悩みという不自由があるのではないでしょうか?

 「人間関係」「勉強」「仕事」「健康」など……このワードはどれも売れている本に必ず入っているものです

 

 読書家たちが「本を読むことで豊かになる」と言っているのは、この不自由から開放されていくことを知っているからです。

 

 

【まとめ】

 

 

 読書が続かない人や苦手な人は、どうしても読まないためのいいわけを考えてしまうものです。私もそうでした……

 人間はいいわけを考えるプロです。そして言葉が使える分、そのいいわけも時間が経つと悪い意味で良いいいわけを考えついてしまいます。そして挙げ句の果てには開き直りに到達するでしょう……

 

 私は読書嫌いだった過去があるので、読書から遠ざかっていく気持ちが理解できます。

 

 次回は、読書をすることで、いったいなにが身につくのか? を書いていきたいと思います。

 読書家の多くは「教養が身につくよ」「想像力が身につくよ」などと話しますが、読書を苦手としている人から言わせると「だから何?」「それが身についてどうなるの?」と思うのです。

 読書家が説明できない「読書効果」をいくつか解説していこうと思います。

 

 お楽しみに!!

 

 

CO-2N

 

 

本を読まない理由とは? その1

 予告通り、本を読まない人の理由を書いていきたいと思います。

 

 さて、あなたが読書をしていない人に当てはまるのであれば、なぜ読書をしないのでしょうか? 決して責めているわけではなく、理由をあげるなら何でしょう? 調査結果で、あなたと同じ答えをしている人が必ずいるはずです。

 

 大切だと思っているのに、始められない読書……原因を探れば、あなたも気軽に始められるかもしれません!!

 

 

 

 

 

 

 

【本を読まない人の理由】

 

 

 それでは、『読書世論調査』(毎日新聞社)の調査結果を見ていきましょう。

 

1位「本を読まなくても生活に不自由しないから」

2位「忙しくて読む時間がなかったから」

3位「ネットやテレビなど、他に面白いものがあったから」

4位「本を買う経済的余裕(お金)がなかったから」

5位「活字だと理解しにくいから」

6位「その他」

 

 さて、あなたの本を読まない理由は、ランキング内に入っていたでしょうか? 入っていなくても、「わかるわ〜」という共感できるものがあることでしょう。

 

 何を隠そう、これは私が読書嫌いだったときに全ての理由が当てはまると言っても過言ではないものばかりです。

 

 今日は6位「その他」 5位「活字だと理解しにくいから」4位「本を買う経済的余裕(お金)がなかったから」の3つを解説していきます。

 

 

 

 

【6位の解説】

 

 

 「その他」といってもたくさんありますが、私の身近な人で意見が多いものを例に解説します。

 私の友人には「読みたい本がない」といって本を読まない人が多くいます。しかし……残念ながら、そんなことは絶対にあり得ません!! これは言い切れます!!

 

 では、日本では1日で約何冊の本が出版されていると思いますか?

 

 これは聞いてびっくり……時期によって細かい数字は変わりますが、1日で約200冊の本が出版され続けているのです!!

 

 1日で200冊ですよ!?

 

 1ヶ月だと6000冊……1年で70000冊……どんな読書家でも、この数を読むことはできないでしょう。これだけの本が世の中に送り出されていて、あなたのための本がこの世にないわけはありません。

 

 つまり、「読みたい本がない」のではなく「読みたい本を見つけられていない」が正解です。本の探し方も、しっかりと今後書いていきますが、あなたのための本は、もうこの世に存在していることは覚えておいてください。

 

 

【5位の解説】

 

 

 「活字だと理解しにくいから」という理由も、言いたいことはよくわかります……「活字アレルギー」なんて言葉もあるくらいですからね。

 

 しかし残念なことに、私たちはどんなに時代が進化しても活字を読まずに生きていくことはできません。地球上の生きもので、私たち人間は唯一「文字を読むことができる生きもの」です。

 

 そして活字アレルギーだと自分で思っている人は、多くが思い込んでいるだけの活字アレルギー患者です。「そんなことない! 私は活字アレルギーだ!」という人の気持ちもわかります。私も過去の自分であれば、そう答えているはずですから。

 

 では考えてみましょう。あなたはSNSで他人が書いた活字をしっかり読んでいませんか? 雑誌に載っている小さな活字を読んでいませんか?

 そう、偽活字アレルギー患者の皆さんは、自分の興味がないことが書いてる活字を読むことが苦手なだけであって、好きな人、好きなこと、興味のあることが書いてある活字は読むことができるのです!!

 

 本を探すときに間違った本を選んでいれば、それは活字アレルギーだと思ってしまうのも無理はありません。

 あなたにとって興味のあることが書いてある本を選べば、1冊読める確率はグッと上がります。読書家だって、自分が興味のない本を進んで読む人はあまりいません。勝手に「むずかしい本を読まないといけない」「ベストセラーを読もう」などという理由で本を選んでしまうことで、読書が嫌いになってしまうのです。

 

 さらに言えば、活字が嫌なら活字が少ない本を選べばいいのです。イラストが多かったり文字が大きくて行間が広い本だって、いくらでも出版されています。

 自分が読みやすい本を選ぶことで活字アレルギーが思い込みだということに気がつくはずです。

 今後、活字から逃れることができないのであれば早めに活字好きに自分をアップデートしてあげましょう。

 

 

【4位の解説】

 

 

 「本を買う経済的余裕(お金)がなかったから」

 私も高校時代に自分の貴重なお小遣いで本を買うことは、お金の無駄だと思っていました。しかし、考え方一つで本の値段の価値は変わるのです。

 

 あなたがどうしても知りたいことを手に入れたいときに、まずはネットで検索することでしょう。しかし、そのネットの情報でも知れないものがあるときは、本に頼るしかありません。

 これを、その道の専門家に直接会って話を聞くとした場合、どれだけお金がかかるのでしょうか?

 

交通費 1000円(往復)    本1冊分

食事代 3000円(2人分)   本2〜3冊分

謝礼  5000円(相手による) 本3〜5冊分

 

 どうでしょうか? 少なく見積もっても本を5冊以上は買えそうですね。

 本の著者は、自分が人生で経験したことを1冊の本に書き上げます。つまり、自分の人生経験を1500円ほどで売っていることになります。

 もし「あなたの人生を1500円で売ってください」と言われたら「安すぎる!」と思いませんか? 

 

 読書家たちは「本は安い」と口を揃えて言っています。人の人生を1500円で学ぶことができるものは本以外には今のところありません。

 あなたが、これから出会う本の中で人生を変えるような本に出会えてとき、「本は安いものだ」と思えるに違いありません。

 

 

 

【まとめ】

 

 

 さて、次回はランキング1〜3位の解説です。

 もちろんこれは私の考え方なので、無理に押し付けるつもりはありません。人間は誰もが自分を正当化する生きものなので、納得できなければそれは私の力不足です。

 

 まずは、自分がなんで読書をしないのか? あの人はなんで読書をしないのか? 冷静に考えてみると、できるようになるきっかけが隠れているかもしれません。

 

 

CO-2N

読書嫌いなあなたへ4

 今日は、あまり関わる機会のない生徒たちの演技レッスンを3コマ指導してきました。

 数年前まで、自分が教える立場になることを想像もしていませんでしたが、「教える」という立場になってはじめて気づくことが多く、そしてなによりも、教えている側は生徒よりも勉強になることが正直なところです。

 

 さて、読書嫌いなあなたへ……今日は、なぜ大人になると読書嫌いになってしまうのか? これを考えていきましょう。

 

 

 

 

 

【みんな最初は読書が好きだった】

 

 

 あなたが読書が嫌いになったのは何歳の頃ですか? と聞かれても正確に「◯◯歳のときです!」と答えられる人はいないでしょう。中には「生まれた時から嫌いだった」なんて答えるかもしれません。

 しかし、私は誰もが昔は本が好きだったと思っています。その理由は、あなたがオムツをはいていたころ、お父さんお母さんもしくはおじいちゃんおばあちゃんに本を読んでもらった経験があるからです。

 そして、何度も飽きずに「これ読んで」と同じ本を読んでもらった経験もあるのではないでしょうか? 家庭によって差はあるかもしれませんが、多くの人が絵本という読書を楽しんでいたことでしょう。

 

 『読書世論調査』でも「小学校に入る前、家の人に本を読んでもらったことがありますか?」という質問に小学生、中学生、高校生は「よく読んでもらった」「時々読んでもらった」と答えている人が多く、約8割が「読み聞かせをしてもらった経験がある」と答えているのです。

 

 では、なぜ読書が嫌いになってしまうのか? いよいよ本題です……

 

 

 

【大人のせいで嫌いになる】

 

 

 私は、読書嫌いになる原因は大人にあると考えています。

 その理由は、多くの人が苦手にしていた、あいつの存在です……それは、、、

 

 「読書感想文」です!!

 

 聞いただけで思い出したくない宿題ナンバー1かもしれませんね。

 

 もう1つあげるとすれば、「朝の読書運動」も似たような理由で嫌っていた人が多いでしょう。

 

 私は文章を書くことは苦ではない珍しい学生でしたが、読書は大大大大嫌いでした。読書感想文は本を数ページめくっただけで、それらしい感想をまとめて書き、先生たちを騙し続けていました。

 今思えば、先生にも本を読んでいないことはバレていたかもしれませんが、私は3〜5枚の作文を提出していたので、枚数で得をしていたのかもしれません。

 

 私のことはおいておき……多くの人から嫌われていた「読書感想文」と「朝の読書運動」の共通点は「やらされている」と学生たちが感じてしまうことです。

 

 大人になってからの読書は、勉強ではなく自由に学ぶためのものです。

 しかし、興味のない本を強制的に読まされたり、朝の眠い時間に静かに本を読む時間を強制されることは子供たちにとって退屈でしかありません。もちろん、読書が好きで好きでたまらない学生であれば話は別ですが、多くの人がどちらも好きではなかったことでしょう。

 

 この2つの強制された読書のせいで「読書は勉強なんだ……」というイメージがついてしまい、気がつけば本を読むことを避けるようになってしまうのではないでしょうか?

 

 私を含めた大人は、子どもたちに「読書は勉強ではない」ということをしっかりと教える責任があるのです!!

 しかし、「読書をしろ!」「読書はいいぞ!」と言われても、電車の中を見れば、、大人で読書をしている人はほとんどいません。8割の人がスマートフォンを永遠にさわっています。

 そんな大人たちに「読書をしなさい」と言われても頭がいい子供ほど、反発するでしょう……

 

 

【進み続ける読書嫌い?】

 

 

 今後、当たり前のようにデジタルな世の中になっていくにつれて読書離れは加速することが予想されています。

 読書をしない人が増えていく原因は大人にあるというのは、なにも読書感想文や朝の読書運動によるものだけではなく、インターネットが誰でも使える世の中になったことも原因の1つでしょう。

 

 「誰でも」と私がいっている中には、子供たちも含まれます。あなたも電車で見たことがないでしょうか? 言葉も話すことができない子供が親のスマートフォンタブレット端末を使いこなしている姿を……

 私が演技を教えている生徒の中には「桃太郎」を知らない生徒がいます。もちろん「浦島太郎」や「鶴の恩返し」「かぐやひめ」も知りません。これは非常にショックな事実でした。

 

 これは数年前から、親が子供に本を読み聞かせる習慣がなくなってしまったということです。

 「親が子供を読み聞かせしないことで、どんな問題がおきているのか?」については別の記事で詳しく書かせていただきますが、今や3歳以下でもYouTubeを見る時代です。

 子供時代に本を読まなければ、生まれてから本を好きになる経験が全くないまま大人へと成長していくことを意味します。

 

 読み聞かせをしてもらったことがある子供は、学生になってからも「本が好き」と答える割合が10 %近く上がることがわかっています。

 たかが10 %……されど10 %です。

 

 私は子供がスマートフォンタブレット端末を使いこなすことに反対はしませんし、絶対にいけないことだ! という気はありません。しかし、親子のコミュニケーションツールである「読み聞かせ」が消えてしまうことは、とても悲しいことだと思います。

 デジタルな世の中だからこそ、残さなければいけないアナログな文化をしっかりと見極めることが、大人の仕事なのかもしれません。

 

 

【まとめ】

 

 

 読書嫌いな人間が多いことを「大人」という一括りにまとめてしまうことはずるいことかもしれません。結局は、損をしてしまい苦しむのは読書をしない本人だからです。

 この「大人」には、もちろん私も含まれています。つまり私も「読書嫌いな人」を「読書好きな人」に変える使命があると思い、こうしてブログを書いています。

 

 読書シリーズはまだまだしつこく続けます……好きになることよりも先に、なぜ自分が読書嫌いになってしまったのか? ルーツを辿ることで解決策が見える人もいることを考え、今回の記事を書かせていただきました。

 

 次回は本を読まない人の原因を徹底的に論破する回にしようと思います。

 

CO-2N

知らないから怖いもの

 読書シリーズの最中ですが、大切なことなので書きましょう。

 

 最近、いろんなニュースが飛び交っていますが選挙の話です。投票率は戦後から2番目に悪い50%を切ってしまいましたね……

 

 さて、あなたは選挙に行ったのでしょうか?

 

 

 

 

【選挙に行かない人の言い訳】

 

 「選挙に行こう」とSNSではたくさんの投稿がありました。それに対して「どうせ変わらない」「自分の1票じゃ変わらない」などの意見がありますが、これは今に始まったことではなく、ずっと言われ続けています。

 

 私は、そう思うなら行かなくていいよ? と思ってしまいます。

 

 こういう発言ができる人は、その言葉を最良の言い訳だと思っているからです。

 

 「変わらない」と思っている人に、この国の政治を変える力なんてありません。それぞれの政党が何を考えているのかもわからずに適当に票を入れられるくらいなら、行かなくて結構!!

 

 しかし、行かないのであれば増税されても、戦争が始まっても、子育てが厳しくなっても年金がもらえなくなっても、文句を言う資格はありません。

 

 選挙に行かない人は、政治を知らないから「変わらない」と言えるのです。つまり勉強不足……これは選挙権を持っている人としては恥ずべきことです。

 

 今の生活でも文句を言っている人が、「さらに悪化していいですよ」と宣言しているようなものです。

 

 

【選挙に行くのは偉くない】

 

 選挙に行くことは、別にえらいことではありません。

 

 はっきり言って、当たり前です。

 

 選挙権がない国も存在します。それによってデモが起こっているのが香港です。日本も50%以下の投票率が続けば、そんなことが起こってしまう可能性があります。

 

 それは国の政治家が勝手に自分たちが得をできるような社会に変わっていくことと同じです。

 その時になってから「行っておけばよかった」と思っていては手遅れです。

 

 

【政治の主役は?】

 

 勘違いされている一つは政治の主役があなた自身であることに気がついていないことです。

 議員は私たち国民の代表であって、主役ではありません。

 

 私たちは、その代表を決めるために投票に行くのです。

 

 小学生、中学生のときに学校で選挙をやって委員長を決めるのは、この練習です。

 

 

【行かなくていい人なんていない】

 

 私は選挙権を持ってから、選挙には絶対に足を運ぶようにしています。それは、自分の親が、絶対に行っていてことと、今では「期日前投票」ができたからです。

 私は期日前投票をしたことがありませんが、そのような環境を作ってくれている人たちがいるのに、それを無視して「行かない」という選択をすることは失礼だと思うからです。

 

 自分や、自分の子供が生まれる未来を考えられず、人の親切を無駄にするような人が、芸術家、社会人として輝けることは、絶対にないと言い切ります。

 あなたの身近な人でも他人でも、自分のことしか考えられない人に対して「素敵な人だな」と思うことはないのではないでしょうか?

 

 

【私たちにできること】

 

 選挙期間に政治のことをSNSでアップすると、フォロワーが減るという現象が起こるようです。

 そして政治に関して「怖い」という思いを抱く人もいます。

 

 このなぜ「怖い」と感じるのか? というのは知識不足が関係しています。

 

 政治を知らない人は政治が怖いのです……

 

 宗教を知らないから宗教は「なんとなく怖いもの」となります。

 

 AIの未来を知らない人はAIが人間を超えると思って怖いと思うのです。

 

 お化け屋敷だって、何回も行って「ここで出てくる」とわかると怖さが減少しますよね?

 

 全て「怖い」という感情は「無知」からくるのです。

 

 確かに、今の政治は本来あるべき姿からはかけ離れています。議員は国の代表とは思えないような罪を犯したりします。

 しかし、国民も投票に行かないという権利の無視をしています。

 

 つまり、大きく見てしまえば、多くの人が日本のことなんて考えようとしていないのです。

 

 

 それでは、日本が衰退していくのも無理はありません。

 他人に用意された場所でしか生きていけず、出てくるのは文句ばかり……

 

 知識がないのならば身につければいいだけです。

 

 

【だから結局は本を読め!!】

 

 政治についてわからないなら、簡単に説明してくれる本なんて山ほどあります。別に、政治の全てを知っている人なんて、政治家でもいませんよ。

 

 なぜ政治があるのか?

 選挙はなんのためか?

 本来の政治の姿は?

 

 これだけを知っていくうちに、自分が政治に参加しないことで何が起こるのか? がわかるはずです。

 

 本質を知らずに文句を言っている場合ではなくなります。

 

 知識をつけた上で、あなたが選挙に行かない選択肢を選ぶのであれば、何も意義はありません。知らないでいて「なんとなく行かない」ことが私は悪だと思うのです。

読書嫌いなあなたへ3

 前回に引き続き、本の紹介は続きます……

 

 ここで紹介するものは、「読書術」と名のつく本の中で、私のおすすめを中心に書いていきますが、最初に断っておくと、他人がいいと思った本が他人にも同じように「この本は素晴らしい」と思えるかどうかは未知数です。

 

 書店で立ち読みをして「これは違う」と相性の悪さを感じた場合は無理して読む必要はありません。

 

 それでは、本題へ入りましょう。

 

 今日は、勘違いされやすい「読書の仕方」についてです。

 

 

 

 

 

【速読って意味あるの?】

 

 読書術の本では、大半が「速読」について書かれています。

 読書が苦手な人も、読書が好きな人も共通しているのが「本を速く読めるようになりたい」と思っていることです。

 

 読むスピードが速ければそれだけ知識が増えるということ……それなら速読は身につけないと!! なんて思って始める人が多いです。私もそうでした……

 

 しかし、私がその類の本を読んだ結果は、「速読は必要ない」ということです。

 

 なぜかというと、本をたくさん読んでいれば自然と本は速く読めるようになるからです。

 

 あと、速読ができる本とできない本が存在します。

 

 速読ができる本は「ビジネス書・実用書」などと言われる知識を得るために使われる本だけです。

 

 小説のような物語が進行していく本は速読はできません。小説を速読してしまうと、映画を早送りで見ているのと同じく、内容を味わうことができなくなります。

 

 あなたが速読に興味があって、勉強したいのであれば止めません。自分でやってみることは大切ですから。

 

 そもそも論になってしまいますが、本を読むのが苦手な人が速読の方法を勉強するための「読書術」の本を読めるのであれば、他の本を確実に読めるということになってしまいます。

 

 

 

【何を読むか?】

 

 どうしても読書が苦手な人は「本を読み切る」「本を読む」ということが目的になってしまいますが、本は読んだ後にどう活かすのか? が読書の目的です。

 

 本を読むことは、目的を達成するまでの道のりでしかありません。

 

 つまり、ビジネス書や実用書を読むときは書いてあることを全部読む必要はないのです。

 

 

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 ジャーナリストの池上彰さんと作家の佐藤優さんの『僕らが毎日やっている 最強の読み方』(東洋経済新報社では……

 

 「何を読むか?」「どう読むか?」ではなく、「何を読まないか」を選択する力も重要であることが書かれています。

 

 あなたが時間を効率よく使いたいと思って「時間術」が書いてある本を買って読んだのであれば、あなたが役に立つところだけを読めばいいということです。

 

 「そんなのどうやって見つければいいの?」と思うでしょう。解決方法は簡単です。ビジネス書や実用書には「目次」があります。

 

 目次を見て、「ここは気になる!」というところだけを開いて読めばいいのです。

 

 「他にも役に立つことが書いてあるかもしれない」と思うのであれば、全部読んでもかまいません。読書の方法は人それぞれです。

 

 その本は、あなたのどんな悩みを解消するため? または、どんな知識を身につけたいため? の読書でしょうか? そこを見失ってしまい、関係のないところまで全部読んで、「1冊読み終わった!!」と達成感に浸っていては、その後に行動して本を活かすことはできません。

 

 読んだ本から1つでも「これは役に立つ!」と思った瞬間に本を投げ捨てて行動できる人が、本を自分のものにできる人です。

 

 本は、捨てたり売ったりしない限り、あなたの手元から逃げることはありません。

 いつでも読み直したり、読んでいなかったところを読むことができます。映画の脇役のセリフまで全てを覚えていられる人はいないのと同じで、本を全部読んだからといって全部を覚えて実行することは誰にもできません。

 

 

【本の紹介】

 

 池上彰さんと佐藤優さんは、仕事をするために多くの知識が必要な人たちです。読んでいる本の数が日本でトップクラスでしょう。

 新聞だけで10紙も目を通す人を、私は見たことがありません。

 

 でも、隅から隅まで読んでいる訳ではなく、必要な情報を拾っていく作業が優れているのです。

 

 お二人がやっている読書術は、読書が苦手な人でも役に立つことばかりです。

 

 ただ本を読むだけではなく、それをどうやって活かすのか? 読みっぱなしにされた本は、価値がなくなってしまいます。

 

 読んだものが、あなたの中に吸収されて実行することが大切なのです。

 

 

 

読書嫌いなあなたへ2

 さて、今日から本の紹介もしていきましょう。

 

 その前に、まずは……

 

 あなたは1ヶ月に何冊の本を読むでしょうか?

 

 そしてこれを読んでいる方は日本人か、日本在住の方だと思いますのでお聞きします。

 

 日本人は、1ヶ月に平均で何冊の本を読むと思いますか?

 

 答えは本編で!!

 

 

 

 

 

【読書習慣】

 

 読書を習慣にしたいと思っている人はたくさんいます。それなのにできていない人はとても多いです。

 

「ついついゲームをしてしまう」

「気がつけばテレビをつけてしまう」

「休日はダラダラと寝てしまう」

 

 など、人によって様々かと思いますが、先ほどの答えから発表していきましょう。

 

 日本人が1ヶ月に読む本の冊数は……

 

 0、6冊です!!

 

 これを知ったときはショックでした……

 

 この結果は毎日新聞の『読書世論調査』2019年版の調査なので去年の話です。

 

 そして日本人の52%が1ヶ月で、まったく本を読まないという結果も出ています。

 

 

【本を読む時間がない?】

 

 

 毎日仕事に追われていて、本を読む時間はない……そんな方もいるでしょう。しかし、これを論破している本があります。

 

 本田直之さんの著書レバレッジ・リーディング』(東洋経済

という本です。

 

 本田さんは「読書が大事なことはわかっているけれど、忙しくて読むヒマがない」

 と言う人に……

 

 「本を読まないから時間がない」

 

 と仰っているのです。

 

 この意見に、私も同感です。

 

 忙しいのはなぜでしょう? 時間に追われてしまうのはなぜでしょう?

 

 それは、本を読んで時間の効率化をすることや、仕事が早くなるための技術を知らないからです。

 

 読書術の本も数多くありますが、時間術の本も数多く書店には並んでいます。

 

 本を読む時間が確保できないほど忙しい仕事をしていては、過労死してしまいます。

 

 「それは大げさだよ……」と思われるかもしれませんが、これを言うのには理由があります。

 

 私は3分でも時間があれば本を開くからです!!

 

 これについては、今後詳しくお話しするとして……まずは本の紹介からしていきましょう。

 

 

レバレッジ・リーディングについて】

 

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 この本の内容には、私が言葉で説明することが難しかった「読書」の意味をわかりやすく書いていることが多かったので、最初に紹介しました。

 

 本を読まなければいけない理由は何なのか?

 

 本田さんは……

 

 ビジネスがスポーツ選手にとっての、試合だと考えるとビジネスパーソンにとって、本を読むことは「練習」にあたるものです。読書をしないということは、「練習しないでいきなり試合に臨むスポーツ選手」のようなものだ。

 

 うーん……見事!! 本当にこれなんですよね。

 

 「私は仕事ができない」

 「私は不器用だから……」

 

 だったら、改善するために本を読めばいいのです。

 走るのが苦手な人が「走るの苦手だなー」「速く走れるようになりたい」と口で言っているだけで速くなれてしまえば、みんなオリンピックに出られます。

 練習しなければ上手くなりません。それを教えてくれるのは本です。

 

 この本を読んだときは衝撃を受けました。

 

 是非、読書を習慣にしたい人は読んでみる価値ありです!!

 

 私は『レバレッジ・リーディング』に負けないくらいわかりやすい読書術の本を目指して、毎日書き続けています……

 

読書嫌いなあなたへ

 自分の本を出版してからというものの、やっぱり自分は文章を書くことが好きなのだと再認識しました。(それなのにブログは書いていない矛盾)

 

 この期間はインプット期間として、狂ったように読書に励んでおりました。

 

 年間150冊を目標にしていたのですが、気がつけば150冊なんて、あっという間に読んでいました。

 コツコツ積み重ねることで、とんでもないところに到達できることを自分で証明しなければ説得力がありませんからね。

 

 さて、次の出版に向けてのインプットをしていたわけですが世に出ている「読書術」を扱った本を、この期間で制覇してきました!!

 

 

 なにがしたいのかって? 本題に参りましょうか……

 

 あなたも「読書をしなさい」「読書をすると頭が良くなる」などと言われた経験があるかもしれません。

 

 でも、なんで読書をすると良いのでしょう?

 

 私が指導する演技やダンスの生徒のように芸術に関わる人のみならず、社会人で本を読む人は成功すると言われますが、なぜでしょう?

 

 ブログを復活させるための意味も込めて、読書について何日かに分けてアップしていきます。

 

 

 

 

 

 

【日本人の読書習慣】

 

 まずは、日本でどれだけの人が本(マンガ・雑誌を除く)を読む習慣があるのかご存知でしょうか?

 

 2019年版『読書世論調査』によると……

 

 

 45%の人が「読書をする」と答えています。

 

 

 約2人に1人ということです。

 

 

 つまり、あなたが本を読めば2分の1の人間になれるのです! こんなに簡単に2分の1ですよ? さらに!!

 

 1ヶ月に読む本の冊数を見ると……

 

1冊・・・15%

2冊・・・12%

3冊・・・6%

9冊以上・・・2%

 

 月に3冊の読書で6%に入り込むことができるのです!!

 

 ちなみに私は2%に入っています(ドヤッ!!)

 

 

【読書の意味】

 

 なんて言っても、「2%に入ったからなんなの?」って感じですよね……自分でもわかっています。

 

 私は、読書の重要性を語るには時間が必要だと思っています。

 

 それは、多くの人が「読書で教養が身につく」「読書で想像力が身につくぞ」「読書で語彙力を身につけよう」などと言われてきたかもしれませんが、はっきり言って、それらが身につくことで、どんな良いことがあるのか? を伝えなければいけないからです。

 

 本も芸術です。芸術とは、言葉で表現しにくいものですよね。

 

 「よくわからないけどすごかった!」

 「あの雰囲気が格好良かった!」

 「なんか華がある!」

 

 など、抽象的な評価が多いのです。

 

 でも、しっかりと教養や想像力や語彙力を身につけることでメリットはあります!!

 単純に、それを詳しく説明できる大人がいないのです……(残念なことに)

 

 

【本を読む前に……】

 

 本を読む前に、読書が苦手な人は、なぜ苦手と感じているのか? いつから嫌いなのか? を探らなければいけません。

 

 だって、皆さんは小さい頃は絵本という読書が好きだったのですから、どこかで何かのきっかけがあって嫌い、または苦手になったのです。

 

 全て、原因を探らなければ、今度好きになっても同じ出来事に遭遇したときに読書が苦手に戻ってしまいます。

 

 

【このシリーズは……】

 

 読書の必要性を書くにあたっては、私が数十冊もの「読書術」の本を読んだものをまとめて書きますので、その中で「読書術」に関してのお勧め本を紹介していきます。

 

 本を読むのにもコツが必要です。

 

 そして、今書いている本に書く内容も少しずつ小出しにしていきますので、映画の先行上映のようなお得感もあるでしょう。

 

 なるべく頑張って更新していきたいと思いますので、更新されるたびにチェックしていただけると幸いです!!

 

 そして、読んでいるあなたの意見も聞かせてください!!

 

 

 CO-2N

出版『不自由を選択してしまうあなたへ』

 しばらく放置してしまいました……すいません。

 

 いいわけをすると、今年度の目標に向かって突き進んでいました。

 

 それは……本の出版です!!

 

 無事に出版を終えたので、ブログでも書かせていただきます。



『不自由を選択してしまうあなたへ』

著 CO-2N(塩坪和馬)
挿絵 Moca(越川萌花)

↓購入希望の方↓
https://www.amazon.co.jp/dp/B07R7ZDMGC/

 

 

 

 

 

【私が伝えたいこと】

 

  私は、講師として活動をする時間が多いのですが、演技でもダンスでもピラティスでも、全てにおいて「自由」というテーマを持っています。

 

 レッスンに足を運んでお金を払うということは「レベルアップしたい」「上手になりたい」「楽しみたい」など、人によって目標は様々です。これも自由です。

 若い子は、これから何にでもなれます。私は若い頃に、やりたいことが多すぎて、何をすればいいか迷った経験があります。しかし、現在の生徒や若い子と話すと「やりたいことがありません」と言われます。

 

 これは私にはない考えだったので、気持ちを全て理解することができませんが、「やりたいことがない」ということは「なんでもできる」「これから何でも挑戦できる」ということです。

 

 好きなことは、些細なきっかっけで見つかります。時間を忘れて熱中できることは、「努力」なんて言葉を使わなくても、やり遂げることができます。

 

 その「好きなこと」を発見してほしいのです。

 

 

【好きなことを仕事にする】

 

 好きなことで働くことは難しい……そんなことありません。それは、好きなことを追求することをしていないだけです。

 「嫌いなことを続けることが仕事だ」「仕事は辛いものだ」といわれますが、必ずしもそうとは限りません。しかも、特別な力がなくてもできるのです。

 

 「あの人は学歴がすごいから」「あの人は有名人だから」というのはいいわけです。

 

 できることは必ずあります。

 

 

【本書の内容】

 

 「自由」という大きなテーマですが、日常で私たちは「不自由」であることにストレスを感じます。「私は自由に生きている」という人は、稀でしょう。

 でも、誰にでも自由になる権利があって、不自由な環境を作り出してしまっているのは自分自身だということに気が付かないのです。

 

 「日常」「仕事」「身体」「お金」の自由を掴むちょっとしたコツを書いています。

 

 自分が不自由だと感じる項目を読んでいただくだけで構いません。

 

電子書籍について】

 

 今、本を読まない人が老若男女で増加している現状があります。本を持ち歩くことを習慣にすることは最初は大変です。

 

 電車でも本を開いている人が携帯を見ている人より多い瞬間を、私はここ最近見ていません。ゲーム、動画、LINEなどはやっているけれど、電子書籍を見ている人も少ないです。その画面から3回指を動かす程度で見れる電子書籍の方が、今の日本の習慣では易しいと思い、電子で出版しました。

 3分(1駅分)だけでも本を読むことが可能です。是非、読んでみてください。

 

 

【次回作】

 

 出版したばかりですが、次回作も書き始めています。

 次は、「読書術」について書く予定です。

 

 私も10年前までは、活字アレルギーでした。それを克服するために、多くの「読書術」の本を読んできましたが、どれも書いていることが押し付けがましく「読書をしなさい」「読書はいい」「知識と教養を……」などと書かれている内容は全て同じでした。

 現在でも多くの「読書術」の本が出版されていますが、とても良い本がたくさん出ています。それを全部まとめて、読書嫌い、または読書が苦手な人が、明日にでも本屋に足を運びたくなる本を書こうと思います。

 

 

【まとめ】

 

 現在、Kindle版のみ販売中です。Amazon prime会員の方はKindleで読み放題の作品も多くあります。

 私の本も500円と、本にしては安くしております。

 感想やダメ出しもお待ちしておりますので、是非これを機に電子書籍の世界に足を踏み入れてみてください。

 

 

CO-2N

ライブエンターテイメントEXPOへ・・・

 演劇に関わる人間は、どうも世間の話題に疎い・・・全員とは言いませんし、私も知り尽くしているわけではありません。しかし、演劇バカでは通用しないのです。

 

 そんなことを再認識する機会が先日ありました・・・

 

 

 

 

【ライブエンターテイメントEXPO】

 

 幕張メッセで開催されたイベントです。

 知り合いから情報をいただき、幕張へ・・・

 

 ↓私が無料で参加した講演がこちら↓

 

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お二方とも、素晴らしい講演をしてくださいました。

 

堀さんは、誰でも知っているホリプロの社長さんです。

 

松田さんは私の大好きな番組である情熱大陸に出ていたことをきっかけにファンになりました。ネルケプランニングの社長さんです。

 

 

【これからのショービジネス】

 

 演劇はどんどん衰退しています。これは紛れもない事実です。ここで言う衰退とは、お客が少なくなることを意味します。

 私が21歳の頃にニューヨークに行って本場のミュージカルに触れた後に感じた敗北感・・・それは堀さんもおっしゃっていましたが、以下のようなことです。

 

・ ニューヨークやロンドンはお客の8割が観光客である。

・ 劇場が密集している。

・ 街がショービジネスに対して力を入れている。

・ チケットが安く手に入る。 

 

 これに対して日本は・・・

 

・ お客の8割が女性。

・ 男性が演劇を観ない。

・ 小劇場に足を運ぶお客は出演者の知り合いや同業者が8割。

・ 劇場が孤立して離れている。

・ チケットが高額。

・ 作品を海外から買ってロイヤリティを払う。

 

 

 更に、日本で起こっている問題が少子高齢化ですね。これは、絶対数が少なくなることが未来で確定していることになります。

 

 では本当にこの先、日本のショービジネスに明るい未来はなく、消えてしまうのでしょうか?

 

 堀さんも松田さんも同じことを話されていました。

 

 

【日本の未来】

 

 今後、私たちに残された道は二つだと言われました。

 

1 海外に作品を発信する。

2 ネットで動画配信。

 

 海外に発信することを視野に入れない限りは、明るい道はないそうです。そこで堀さんが行ったのはデスノートのミュージカル版を海外に発信したことです。最初から英語の脚本も制作し、海外でも人気の高かった『デスノート』を舞台化したのです。しかし、それでも現状は黒字にすることは難しいとのこと・・・今後の未来のために投資をしていると言うことでした。

 

 松田さんは、ようやく浸透してきた2.5次元ミュージカルを世に広めるきっかけを作った方です。

 彼はアニメという日本文化を海外に発信する活動をしていてセーラームーンをブロードウェイで上演することが決まっているそうです。

 

 

【日本が無駄にしているもの】

 

 それは「コンテンツ」です。日本はコンテンツの宝庫で、その一つがアニメです。堀さんは海外で「デスノート」の刺青をしている外国人がいたこと。藤原竜也さんが人気

であることを知り、舞台化に踏み切ったそうです。

 

 外の世界に目を向けて、私たちの取り組むべき方向性はどこに向かっているのか?

 いつまでも、与えられたものを演じているだけでは、飽きられてしまいます。

 

 今、世界では何が流行っているのか?

 

 松田さんが面白い話しをされていました。上海で流行っていて驚いた作品に『一休さんミュージカル』があったそうです。

 上海では教科書に一休さんがあり、親が子供に読ませたいお話で上位に入る作品だということです。

 

 これも、松田さんが現地で知った体験です。

 

 まだまだ沢山、コンテンツは見つかりそうではないですか?

 

 

【まとめ】

 

 どんなにショービジネスを愛していても、見てくれるお客がいなければ、ただの趣味です。身内に喜んでもらうためだけに役者になりたいと願う人は少ないでしょう。

 映像の発信は、今や誰でもできますよね? こんなに自分の言葉を外に発信できる時代に、それを活かさない手はないでしょう。

 

 それでも、面倒臭がってやらないのが人間です。ぼーっとしていると誰かが先にやってしまうのです・・・こういうものは早い者勝ち!! ファーストペンギンが最後に笑うのです。 

AIってなんですか?

 最近の本を読んでいると「AI」という言葉が多くの本に書かれています。ここ一年の書籍の中での流行語といっても過言ではありません。

 これからの私たちの生活を考えると、避けては通れない問題のようです。

 

 さて、あなたは「AI」というものを説明できますか?

 

 

 

 

 

【AIとAI技術】

 

 最初に質問をした「AI」とはなんですか? あなたはどんなことを思い浮かべますか?

 

 

 色々と答えは出てきそうですが、現段階で「AI」と呼ばれるものは、この世界に存在していません。

 

 「artificial intelligence」を訳して「AI」です。和訳では「人工知能」「知能を持ったコンピューター」となっています。

 

 ではなぜ、こんなにも「AI」について本やテレビで騒がれているのでしょうか?

 

 私たちが「AI」だと思い込んでいるものは、全て「AI技術」と呼ばれるものです。

 お掃除ロボットや、音声認識をするスマフォなどはAI技術になります。

 

 AIとは、このAI技術を駆使して「人間と同等、または近いレベルの知能を持ったもの」を指します。

 

 果たして、そんなものが、この世に完成する日は来るのでしょうか?

 

 

【AIは◯がない】

 

 早めの結論を言えば、完成することは不可能です。しっかりと理由があります。それは・・・

 

「AIには脳がないからです」

 

 現在、私たちの身近にある音声の認識を行うAI技術は、自分で考えて答えを出しているわけではありません。全て、計算をして答えを導き出しているのです。

 

 試しに、スマートフォン音声認識機能で「近くのコンビニ」と「遠くのコンビニ」と話しかけてみてください。

 

 

 いかがでしょう? 表示されるコンビニは同じではありませんか?

 

 人間だったら、この質問をされて同じ回答になるわけがありません。しかしAI技術は計算で統計や確率などを駆使して答えを導き出すので、拾える単語に沿った回答パターンしか持っていないのです。

 

 

【シンギュラリティとは?】

 

 AIとセットのようについてくる「シンギュラリティ」という言葉・・・AI世界の用語で正確には

 

「technological singularity」 ➡︎     技術的特異点

 

 となります。これはAIが誕生したとして、その後AI自身が人間の能力を上回るAIを自分で作り出すことができたときのことを表しています。

 

 AIがAIを生み出す・・・できると思いますか?

 

 

【正しい知識を身につけてほしい】

 

 こんなにもAIという言葉が飛び交うのに、なぜ真実を知ろうとする人が少ないのか? 「AIに支配される!!」などと言う前に、やるべきことはそこだと思います。

 私たちの今後に関わることを、一部のデフォルメされた解釈を鵜呑みにしてはいけません。今日も一冊紹介します。

 

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【AI VS. 教科書が読めない子どもたち】

 

 タイトルから気になって手にした本です。自分である程度「AI」について調べてから読みましたが、それでも知らない情報ばかりで、驚愕しました。

 AI技術を使って、東大合格ができるのか? と言うチャレンジをした「東ロボくん」の研究でAIの得意なこと、不得意なことが実証されてきました。そのデータが面白く、本の後半は「人間はどうすれば良いのか?」をテーマに著者の思いが込められた内容になっています。

 

 人間は「未来」のことに関して、非常に鈍感です。その瞬間に精一杯生きていると言えば聞こえはいいですが、事前の準備を怠った人に、明るい未来はありません。

 オーディション前に役者は結果が半分見えているのと同じです。

 

 芸術家だけでなく、これからの時代を生きる人間として読むべき一冊です。

 

 

 

 【まとめ】

 

 芸術は娯楽です。はっきり言えば、なくても人間の生活はちょっとさみしくなる程度で、命を落とすことはありません。しかし、完成しないと言われているAIができても仕事を奪われることがないと言い切れます。

 どうか、ネットニュースだけで全て決めつけずに、本を介して正しい知識を身につけてほしいと願うばかりです。

 

 

CO-2N

SNSの未来は?

 毎月毎月、SNSの問題がニュースに取り上げられる時代になりました。最近では「バイトの非常識な行動」がメインになっていますね。

 私が前回書いた記事も絡んでいました。

 

↓↓↓

 

 

co-2n.hatenablog.com

 

 芸能ニュースでも「◯◯がこんな発言をした!」など・・・きりがないです。

 演技を学ぶ人間に限らず、SNSの在り方は考え直した方が良い時期でしょう。

 

 

 

 

【今に始まった事ではない】

 

 バイト店員問題はここ数年で、件数が一気に上がりました。私からすると、なぜあんなことをするのか? 理解ができません。しかし、私も学生時代にバイト先で同じ光景を目の当たりにしたことがあります。

 飲食店でしたが、初めてラストまで働いた閉店後に、私よりも若いバイト店員が、店の中でやってはいけないこと(内容は伏せます)を繰り広げていて、衝撃を受けました。

 元から問題児でしたが、ここまでやるのか・・・と愕然としたことを覚えています。そしてそれを笑いながら撮影するバイト仲間・・・その光景が私には耐えられず、私はそのバイトを早々に辞めました。

 しかし、当時は外に発信する手段がありません。社員にばれたらクビになることは当たり前なのでバイト仲間だけで共有していたのでしょう。

 本人はニュースに取り上げられることもなく、どこかで社会人として生活・・・しているのかわかりませんが、そう願います。

 10年前でもそんなことがありました。つまり、ここ最近で度を越えた遊びをしている人が急増したわけではありません。

 

 

【手段を身につけてしまった】

 

 SNSがなかった時代は、近いコミュニティーでしか共有できなかったことが、今は世界中が対象として発信できる時代です。この進化は凄いことで、昔では考えられません。

 それが故に、度を越えた遊びが一瞬にして広まってしまうのです。

 

 人間は承認欲求の塊です。「いいね」が多ければ喜び、他人に影響を与えることができたら、誰だって自分の存在を認められたと思って浮かれてしまうでしょう。

 

 昔は「有名になりたいから人を殺める」ということをしていた人もいます。根本に違いはあまり感じられません。

 老若男女を問わず発信の手段を身につけてしまった現代で、私たちは何を発信すれば良いのでしょう?

 

 

【発言は自由だけど・・・】

 

 SNSで動画をアップしなくても、人を傷つける人が多いのも現状です。名前を伏せて有名人の投稿に人道に反した言葉を書き込む人が大勢います。

 

 発言の自由は確かに存在します。しかし、人を傷つけて良いという自由は存在しません。コメントなどで名前を伏せるということは、その行為自体に「悪いことをしている」という認識があるからでしょう。自分の意見を伝えたいのであれば、実名で発信することができるはずです。

 これはネットショッピングの商品レビューや、映画、本の書評にも同じことが言えます。

 アメリカでは商品レビューは実名で、且つ的確なものが多いそうです。日本が悪いということではなく、本来の目的は何なのか? 考えなければいけません。

 

 「人を傷つけること」が良い行いだと思っている人はいないでしょう。しかし、様々なサイトやネットニュースの記事で毎日人を傷つける言葉が飛び交っていることが現状です。

 名前を伏せることで人の発言能力は一気に上がります。しかし、同時に人間としての価値が下がることを忘れてはいけません。

 

 

【映画、本の評価】

 

 前述でも書きましたが、映画や本を見る人間にとっては評価は気になります。私も数年前までは評価を見てから映画や本を買ったり見たりしていた時期があります。しかし、あるとき気づきます・・・「多くの人が面白いと言っていても自分にはそう感じないものはたくさんある」ということに。

 これは何が言いたいのかと言うと、それまで評価の高いものだけを厳選してきたものの、評価が低くても、自分にとっては面白いと思うものをスルーしてしまった可能性があるのです。

 これは勿体ないことをしたな・・・と後悔しました。その後、評価は一切見ずに、自分の興味のあるものを見ることを決めてから、私は周りの意見がさほど気にならなくなりました。

 

 

SNSで発信するあなたへ・・・】

 

 私は役者でも誰でも、なにかを発信するときの最低条件に「人を傷つけないこと」が入ります。そして最高条件(変な日本語ですが)は「他人を幸せな気持ちにすること」があります。

 私は人前で表現をしたり、文章を書いて作品を生み出したり、レッスンで人に教えたり・・・と発信する立場になる機会が多いです。そんな人間が人を傷つけているばかりの人間だったらどうでしょう?

 

 あなたの好きな俳優がSNSで「今日は疲れた・・・」「この現場はつまらない」「仕事したくない」「あいつムカつく」などと書いてあったら、どんな気持ちになるでしょう?

 

 俳優は所属事務所からSNSについては、こんなご時世なので厳しく指導されているので、書く人は少ないでしょう。しかし、これを読んでいるあなたが、役者として今後活動するにあたって、そんな発言をSNSでしていたら、私は素直に応援できません。

 

【人を幸せにしなさい】

役者が人に与えていることは何でしょう?

なぜあなたは表現をするのでしょう?

 

 人を楽しませるためではないでしょうか? 人を不幸にしたり、傷つける人にそんなことはできません。役者は舞台上で嘘をつきます。作品のために役を演じることは、悪い言い方をすれば嘘です。

 それで人を動かすのですから、凄い仕事です・・・演技をしているときは、その人自身の人柄が表れます。私は相手役に親切にすることを毎回、生徒に言い続けています。

 

相手が芝居をやりやすくするためにはどうすればいいのか?

 

 その訓練は日常で身につけることができます。

 SNSは若者が手に入れた武器です。しかし、使い方を間違えれば自分を傷つける武器にもなります。

 あなたが発信してきた内容は、誰も傷ついていませんか?

 私は、このことに気がつくまで時間がかかりました。それは私の財産です。なので、過去の投稿は消さずに自分への戒めだと思って今後も消すことはないでしょう。

 

 人を幸せに・・・簡単なようで難しいことです。

 

 

【まとめ】

 

 子供の頃に、弁論大会で「相手の気持ちは自分の気持ち。自分の気持ちは相手の気持ち。」と全校生徒の前で発した記憶があります。

 私はその時から、どれだけ人の気持ちを考えてきたのか? 意図して傷つけていなくても、知らないうちに人を傷つけてしまったことは数え切れないことでしょう。

 皆さんもそんなことがあるはずです。

 役者を真剣に目指しているあなたへ、一つお願いがあります。

 

「あなたも傷つけることがあるでしょう。だから、傷つけられたとき、相手を許してあげてください。」

 

 

 

CO-2N

『学校の「当たり前」をやめた』

 タイトルにある書籍に感銘を受けて、ただ紹介しようと思っていただけでしたが、このタイミングで社会問題がニュースに取り上げられたので、書かせていただきます。

 

 都立町田総合高校の体罰問題です。

 

※「都立町田総合高校と都立町田高校は別の学校です」

 

 

 

 

 

【事件について】

 

 これだけニュースになれば知らない人はいないかも知れませんが、都立町田総合高校の生徒と教師が廊下で口論になり、教師を言葉で挑発した生徒に対して、教師側が暴行を加えたというのが概要です。

 

 生徒側は悪意を持って数人の仲間と計画的に教師を陥れることを考えていたようで、動画を見ると「炎上させようぜ」という肉声が残っています。

 

 教師が生徒に暴行を加えた瞬間に生徒は失神してしまい、それでも怒りの収まらない教師は暴言や暴行を続けてしまいます。やがて不審に感じた生徒が教室から出てきて教師を止めに入ります。

 

 現在、教師は学校に出勤はするものの授業は行わずにいるとのことです。

 生徒は口を切る怪我と打撲をしているようです。

 

 

【私が思う問題点】

 

 ニュースを見る度に悲しかったのは「どちらが悪いか?」を議論する場が多いように感じます。私にとって、それはあまり重要なことではないからです。

 なぜなら、動画が全て公開されても「どちらも悪い」という結論にしかならないからです。

 教師を挑発した生徒も悪ければ、手を出してしまった教師も悪いです。どちらが悪いかを決めたところで、先に進むことはありません。

 

 私が注目したのは、以下です。

 

・ 途中まで動画に映っていた二人の後方にいる大人

 

・ 止めに入った生徒

 

・ 口論の内容

 

 この三つです。

 

 

【見ていただけの大人】

 

 動画を見た方はわかると思いますが、後方に顔にモザイクがかかっているとはいえ、服装と背格好から学生ではない人が映っています。

 私はその大人がずっと二人を眺めている様子が気になって仕方ありませんでした。

 

 学校での立場の問題があって口を挟めなかったのかもしれませんが、彼は口論の最中に二人の様子を眺め、途中で奥の教室? 部屋? に入り、姿を消します。ここまでは理解できます。

 よくある教師と生徒の言い争いで、暴行にまで発展するとは思わずに放っておけば解決すると思ったのでしょう。(かなりの喧騒で生徒が感情的になっていたので、ここで止めても良かったかも知れませんが・・・)

 

 その後です・・・教師は怒りが沸点に達し、右ストレートを生徒の左頬に当てます。ここで教師の声が廊下に響き渡ると再び奥から同じ大人が姿を現します。今度は体を半分だけ出しています。

 

 しかし・・・様子を眺めているだけで、止めに入る気配もありません。

 

 

【勇気を出した生徒】

 

 大人よりも先に教師を止めに入ったのは生徒でした。動画だけでは隣のクラスなのか、同じクラスなのか判断できませんでしたが、私はその生徒の姿に感動を覚えました。

 「先生、それは良くないです」と言った生徒は教師から「やかましい!」と言われますが、それでも屈しません。

 

 高校生は体つきも大人になる年頃ですが、心はまだ子供です。大人が感情をあらわにして激昂している姿は「怖い」と感じて当然です。それでも自分の中にある強い意志や正義感が彼を突き動かしたのだと思います。

 

 彼が止めに入ったときに、女子生徒1人男子生徒が彼を含めると、3人いることが確認できます。

 

 その奥で見ているだけの大人・・・私は、この事件は周囲の人間によって防げることができたのではないか? と思うと同時に、勇気を出して止めた生徒と止められなかった大人の構図こそ、注目しなければいけないと思っています。

 

 

【ピアス? 病気?】

 

 とは言っても、このような事件になってしまったことに今更「たられば」を言っても仕方ありません。

 

 そもそも口論の原因はなんだったのでしょうか?

 

 発端は校則を違反していたことだそうです。ピアスをつけていた生徒に対して指導していたというのが現在は公になっている情報です。

 教師たちの間ではその生徒が何度注意してもピアスを外すことがないから「あいつは病気だ」ということが言われていたようで、動画にも「病気」というワードが出てきますが、これは私もネットでしか確認できていないので、正確ではありません。

 

 しかしピアスが絡んでいることは間違いありません。

 

 

【私自身の思いから、書籍へ】

 

 皆さんも学生時代に校則に縛られた経験があることでしょう。

 

「髪を染めてはいけない」

「ピアスやアクセサリーは身につけてはいけない」

「スカートの長さ」

「靴は白い無地のスニーカー」

「カーディガンの色の指定」

「靴下の色」

「タバコを吸ったら停学、または退学」

 

 これ以外に、もっと厳しい校則は探せばたくさんありますね。面白い校則を集めた本まで販売されているのを見たことがあります。

 

 私は校則を違反すると先生に注意されることが面倒だったので、守っていた生徒でしたが、いつも疑問を持っていました。なぜ髪を染めてはいけないのか? なぜアクセサリーを身につけることはダメなのか? なぜ白い無地のスニーカーでなければいけないのか?

 

 理由が全くわからなかったのです。

 多くは「身だしなみを整える」「規律を守る練習」「社会に出て恥をかかないため」などと言われましたが、それをいうなら教師も身だしなみを整えて黒髪にするべきだし、アクセサリーも外すべきだし・・・それをしている教師は社会で恥をかいているのか?

なぜ「学生だから」という理由でやってはいけないのか? 明確な理由がわからぬまま、学生時代は終わっていました。

 

 

「明確な理由」というのを説明できる大人がいるのでしょうか?

 

 

 タバコも同じです。これは法律に関わってきますが・・・

 なぜ「未成年がタバコを吸うことがダメなのか?」19歳で明日誕生日を迎える人間が1日前に吸えば処分されます。しかし、1日後の20歳では法に認められます。不思議で仕方ありませんでした。

 

 理由がないのに縛られることに気づいた生徒が反抗する気持ちもわからなくありませんでした。しかし、わざわざ叱られることをわかって、校則を破る生徒の気持ちは理解できませんでした。

 

 私が今回読んだ『学校の「当たり前」をやめた』という本は、千代田区麹町中学校長の工藤勇一さんという方が書かれた本で・・・

 

 

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「宿題の廃止」「クラス担任の廃止」「中間・期末テストも廃止」

 

 など、今までの学校の常識を変えてしまった内容が書かれています。

 

 そして、この本が今まで私が抱えていた学校という教育機関の謎を解決してくれるきっかけとなりました。

 

 「こんなにも子供のことを考えてくれる大人がいるのか・・・」と感動しました。

 

 この本に出会ってから今回の都立町田総合高校の事件を見ると、違う視点で問題を考えられるようになりました。

 最近読んだ本では、ベスト3に入る本であることは、間違いありません。

 

 

体調管理ができない役者たち

 役者に限らず、すぐに体調を壊す人はいないだろうか?

 一般的には「風邪」と呼ばれるものですが、それによって稽古場に姿を現さなかったりする人も多いのでは?

 私は厳しすぎると言われますが、体調管理ができない人は、間違いなく自己管理不足であり、役者として失格と言っても過言ではないと思っています。理由も含めて記載しますので、本題に入りましょう。

 

 

 

 

 

【風邪をひくのは迷惑】

 

 私は学生時代に役者を目指していたとき、風邪を引いても「大丈夫?」と言わず「体調管理不足です。みんなに謝りなさい」と叱ってくれる演出家に出会いました。

 当初は「心配してくれ・・・」と思ったものですが、その演出家の言っていることは真っ当な意見であり、反論する余地がありませんでした。

 その頃から体調を管理することができなければ役者として失格であることを知り、今では大きな風邪をひくことはなくなりました。もちろん私も人間ですので、風邪をひくことがありますが、悪化する前に防ぐことで半日で回復できる身体になりましたし、季節を問わず、予防には最善を尽くしています。

 

 

 

【稽古は来ずに本番は来る】

 

 私が強く言いたいのは「稽古を休むなら本番も来るな!」ということです。なぜなら、体調を崩して休みがちな人は、本番になれば、最悪のコンディションでも舞台に立つからです。

 稽古場は常に本番と同様の緊張感で向かうべき場所で、遊びではありません。

 

 オーディションでも同様です。自分が絶対に掴み取りたい仕事のオーディションにはどんな状況でも行くはずです。

 もちろん、緊張感を持って稽古場に来る人もいますので、その人の妨げになるのであれば来ない方が良いでしょう。

 

 

 

【体調不良、怪我人は舞台に立つ資格なし】

 

 これも私の出会った演出家ですが、怪我や体調が万全でない役者は本番前日であろうが、降板させるという方です。

 これには正直、私も驚きました。理由は単純で、怪我をしている人や体調が悪いことがお客にバレると、内容ではなく、その人に目がいってしまい、芝居が壊れてしまうということです。

 お客さんが見に来ているのはその人のプライベートではなく、役を生きる人を見に来ています。

 

 実際に私が関わった舞台の役者は手を骨折して降板させられ、その人の穴は他の役者で埋めることになりました。もちろんハラハラしながら初日を迎えました・・・

 

 

 

【それでも風邪はひいてしまう】

 

 厳しいことを言いましたが、それでも風邪を引いてしまうのが人間ですよね? 人に感染する場合は稽古場に来ないことが最善の選択肢でしょう。他の役者に移されてしまえば、迷惑になってしまいます。

 私が重視しているのは、風邪をひかないように予防策はしっかりととっていたか? ということです。

 毎回決まった周期で風邪をひく人は自分の体調を壊す原因の追及ができていないのです。つまり学んでいないことになります。

 

 そのためには、正しい知識が必要です。私は体調に関する本は、常に新しいものを優先して読んでいます。

 今日は先日テレビでも紹介されていた『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?』という本を紹介させていただきます。

 

 

 

【書籍紹介】 

 

 

 この書籍は、一日かからず読むことができます。私は速読が得意なわけではありませんが、夜寝る前に読んでいたところ、数時間もかからずに読み終えてしまいました。

 

 風邪に対する間違った知識や、最善の予防策、最短で直すには? など、役者に関わらず体調を壊せない人・・・つまりはどんな人にも役に立つ知識が詰まっています。

 

 テレビでも紹介していた「うがいは、口をゆすいでから行う方が良い」という情報も、多くの方が実践できていないことだと思います。是非、自分の身体を大切にしてあげるためにも・・・

 

 

 

【まとめ】

 

 今回は厳しめに記事を書かせていただきました。それは悔しい思いをして欲しくないためです。「体調が良ければ掴めた仕事」を自分の管理不足で逃していく勿体無い例を何件も見てきたからです。

 自分の身体はあなたでしか守ってあげることはできません。私も自分に再認識させるために書かせていただきました。

 

 

 

CO-2N

自信をつけたいなら・・・

 気がつけば新年が明けて一週間が経ってしまいました。明けましておめでとうございます。

 新年の抱負を発表している方が多く見受けられますが、去年も同じ抱負ではありませんでしたか? 去年の抱負は何でしたか? 新しい目標も大切ですが、公言した目標を達成することを優先しましょう。

 

 さて、今日は自信のつけ方です。日本人は「自分に自信がある」と言える人がとても少ないです。謙虚と言えば聞こえは良いですが、自信をつけたいのにつける術を知りません。どうすれば良いのでしょうか?

 

 

 

 

 

【自信があれば・・・】

 

 役者にとって自信のあるなしは、特にオーディションで関わってくると思います。根拠なき自信がある人でも、思いっきりがあると判断されればマイナス要素にはなりません。自信がない人は見ていてわかりますよね? 街中を観察していても、自分に自信がある人とない人では、歩き方も違います。

 私も「自分に自信がない」と思ってオーディションに足を運んで惨敗していた身なので、気持ちはよくわかります。

 しかし、ある時をきっかけに「自信」の一筋の光を見つけました。

 

 

【なにを努力する?】

 

 自信をつける方法は一つしかありません。努力することのみです。これは「準備」と置き換える方が精神的にも楽になるかもしれません。

 

 自信がないという状況は「不安」「迷い」「緊張」など、心の中で勝手に自分が作り出すものです。それを解消するためには、その要素を一つでも消していく作業になります。

 

 努力の方法は人それぞれで、他人のやり方が、あなたにとって自信をつける努力になるとは限りません。

 

 何を努力すれば自信がつくのか?

 

 これを見つけることで自分の目指すべき努力の方向性が見えてきます。「体を鍛えること」「本を読むこと」「人と会うこと」「発声を正しく行うこと」など・・・どれが自分に必要な要素なのかを早く見つけ出しましょう。

 

 

【自分を知る】

 

 自分はどういう人間なのか? 短所を知らずして改善することはできません。また、長所を知らずして自信はつきません。

 日本人は人のことは分析できるのに、自分のことは分析しようとしません。それは・・・「知るのが怖いからです」

 

 自分のことを分析できない人が他人を演じることができるのでしょうか?

 

 いつまでも誤魔化さずに、自分の短所と長所を分析しましょう。紙に書き出すことで、発見があるかもしれませんよ?

(多くの人がやらないと思いますが・・・)

 

 

【到達点】

 

 意識が高い人ほど、努力の到達点が高くなります。レッスンに行くときに「これくらいセリフ覚えたから良いか・・・」と考える人と「このセリフはどんな感情か読み込んで、暗記してから行こう」と思う人では、レッスンでの時間をどちらが有意義に過ごせるかはわかりますよね? レッスン仲間の中で一番になってやろう! と闘志メラメラで来る生徒には、教える方も熱が入るのが当たり前です。

 到達点を高くするために必要なことは妥協しないことです。

 

 

【いつ努力をする?】

 

 この年末年始は何をしていたでしょうか?

 私は他人が休んでいる時こそが、努力して自信をつけるチャンスだと考えています。今年はのんびりしようと決めていたのですが、気づけばパソコンを開いて仕事をしてしまいました。これは私の悪い癖です。

 しかし、この癖は、学生時代から他人が努力をしていない時間こそがチャンスだと気付いた名残です。

 

 感性が鋭い人や演技の才能がある人は確かにいます。しかし、どんな人間にも時間だけは平等に与えられています。その時間を有効に使えることも才能です。そしてこの才能は今日から身につけることができます。

 

 健康を害す時間の使い方をしてはいけませんが、習慣として時間の使い方を身につけることで自信はつきます。

 

 そして、オーディション情報が来てから努力するから焦るのです。いつ、どんなところにチャンスが転がっているかわからない世界です。毎日継続していれば「自信がない」なんていう状況に陥ることはないのです。

 

 

【まとめ】

 

 新しいことを始める・・・つまり習慣を変えることは簡単ではありません。当たり前です。「大変」という字は「大きく変わる」と書きますので・・・

 しかし、人と違うことをやらなければ、自信は生まれません。今の自分に満足していないのであれば、明日からでも遅くはありません!!

 

 

CO-2N

自分だけの情報

 人間は、自分が新たに得た情報を他人に話すことに「喜び」を感じます。これは演技においてとても大切なことです。

 

 

 

 

『日常での知識披露』

 

 皆さんも日常で「昨日の◯◯みた?」などと会話をしないでしょうか? 一昔前に流行った「雑学」を知っている人たちは皆、話しているときに得意げであったり、笑顔ではなかったでしょうか?

 人が知らない情報を共有することで相手が「そうなんだ!」「知らなかった!と思えば人間は嬉しくなるのです。

 (それがあまりにもしつこいと鬱陶しくなってしまうのですが・・・)

 

 しかし、その情報源がどこから得たものなのか? がとても重要です。ネットの情報を鵜呑みにしてはいけません。

 

 

『情報の真実』

 

 演技をやる上で、台本に書いてある言葉で自分の知らない言葉は一つもあってはいけません。これは当たり前のことなのですが、調べない人が多いのが悲しい現状です。人に何かを伝えるときに、自分の知らないことを話すのは不可能ですよね?

 歴史に詳しくない人が江戸時代について語ることはできません。

 しかし、それが単語になると「ごまかせる」という思考になり「なんとなく、こんな感じかな?」と雰囲気で芝居をしてしまいます。

 

 それを調べないことによって、あなたは自信を持ってセリフを発するチャンスを逃してしまうのです。

 

 そして、今まで当たり前のように使っていた言葉に違う意味があるとしたら? それを知ったあなたの演技は変わっていくでしょう。演技の幅が狭い人は、知識不足です。

 

 ネットでなんでも調べられる時代ですが、注意が必要です。ネットというのは「誰か」が記事を書いています。その目的は多くの人に読んでもらうことです。つまり、視聴率を気にして書きます。

 真実より話を大きくして書くことや変化を加えることで「面白そう」と思わせる内容になっています。これはテレビや新聞も同じです。

 

 またかよ・・・と思われるかもしれませんが、という媒体が信用性が最もあります。

 

 理由は「編集者」という人間の存在です。出版社の看板を汚さないために「真実」を世に広めないといけません。

 ある小説家さんの話で「主人公を朝の8時何分かの電車に乗った。という文を書いたら、編集者のチェックでその時間に発車する電車が存在しないためバツを入れられたことがあった」と書いてあり、私はチェックした編集者の方に拍手を送りたいと思いました。

 

 もちろんネットやテレビや新聞の情報が全てデタラメだとは言いません。しかし、あなたに正しい情報を身につける癖ができると、正誤の判断力が上がり、正しい知識を身につけることができるようになります。

 

 

『丸腰で来るな!!』

 

 「これってどういう意味ですか?」と台本を渡して二週目のレッスンで言う生徒が稀にいます。一週間なにをしていたのか・・・と残念な思いになりますが、これは外の現場で演出家や監督に言った場合、今後、仕事が来なくなるでしょう。

 役者は演出家や監督の期待を良い意味で裏切らなければいけません。これは役者に与えられた課題です。

 私も教える場で、生徒が素直で真っ向勝負をしてくれると熱くなります。

 

「もっとこうしてみよう!」

「今度は違うやり方で!」

 

と多くの提案を出せます。

 

 私は学生時代に「厳しい指導者」に出会う機会がとても多かったです。そこで萎縮してしまう生徒が多い中で「絶対にあの先生を驚かせる!」と意気込んで勝負しました。結果、今でも連絡を取り合い、仕事でもお世話になっています。

 表現者であり続けるには、他人の持たない武器(知識)を備えた上で稽古場に向かうべきです。

 

 これをできる生徒は本当に少ないです・・・

 

 

『知識量がものを言う』

 

 生徒の中には「そこまで考えてきたのか?」と思わせてくれる人もいます。そのような生徒のわかりやすい成果はセリフを相手に投げる強さが違います。演技は実に抽象的な表現が多いですが、見ている人に「なにをしているのか?」「なにを伝えたいのか?」が分かれば勝ちです。

 

 選挙に受かりたい人が必死に演説している姿を見たことがあるでしょう。

 内容が優秀でも、淡々と機械のように話しているのでは、聞いている人の気持ちは動きません。

 「選んでほしい!」と願い、自分の思いを伝えたい! という気持ちが言葉に変換されたとき、人の心を動かすのです。

 知識を身につけ、自分の思いを伝える術を身につければ、演技は上達し、楽しいものとなります。

 

 

『まとめ』

 

 これだけ書いても行動に移せないのが人間です。多くの本が出回っているのに、同じような内容の本が続々と出版されるのは、読み手が行動をしないからです。堀江貴文さんも「この手の本は書きたくない」と前書きで書いている本があります。

 行動するかどうかは、あなた自身が決めます。

 それがあなたに必要かどうか? それはやってみてから決めるべきです。