CO-2N研究所

勉強ではなく、好きなことをとことん研究する場所。主に「演劇」「読書」について

明確な目標はありますか? 1年後の自分は想像できますか?

あなたの目標はなんですか? 夢というと手の届かないもののように感じてしまいますが、目標だと自分の努力でどうにかなりそうな気がしませんか?

 

役者であってもそうでなくても、目標は皆さんの中に必ずあると思います。それが大きなものでも、小さなものでも構いません。そこから一歩踏み出して・・・その目標達成のために、日々努力していることはありますか?

「それを言わないでくれ!!」と思われた方もいるかもしれませんが、今日はそんな「目標」について書いていきます。

 

 

 

 

 

 

目標達成のためには

 

役者であれば「この舞台に立ちたい!!」「この作品のあの役をやりたい!!」「売れてお金を稼ぎたい!!」など、皆さんの中には様々な目標があるでしょう。一般職の方でも「昇進したい!!」「給料を上げたい!!」「結婚したい!!」など、人間には常に欲があって当然です。しかし、私の生徒を含め、そのために日々努力していることはありますか? というと口を閉ざして苦笑いしてしまう生徒が多いです。気持ちはとてもわかりますので、そこは責めません。さて、皆さんはどうでしょう? 地道に積み重ねていることなどはありますか?

 

 

 

役者のゴールとは?

 

もしあなたが役者としての目標が達成されたら、即引退でしょうか? 女性であれば、「この舞台に立てたからお嫁に行って専業主婦になる」なんて考えもあるでしょう。それも立派な目標ですので、否定しませんが役者は本当に欲張りな人の集まりです(笑)

おそらく次の目標を立てることでしょう。「次はこの舞台に出たい!!」「次は映像もやりたい!!」「CMにも出たい!!」など切りがありませんが、そう思うことは普通のことのように感じます。私の周りにも目標達成した仲間がたくさんいますが、そこで役者を即引退した人はいません。次から次に目標を達成して行くにはのんびりと運任せでやっていると、あなたの年齢が若くても時間が足りません。高みを目指すには今からでも遅いと自分のケツを叩くべきです。

俳優の市村正親さんは、現在も数多くの舞台で活躍しているのはご存知でしょう。劇団四季でも主役の座を射止めて、退団後から現在も主演舞台を山ほどこなしています。役者としては理想の姿でしょう。そんな市村さんですが、現在も自分の本番前の朝にバレエのレッスンを受けてから劇場に行かれるそうです。市村さんの今の目標はわかりませんが、どんなに歳をとっても自分を高めようとする意識は見習いたいものです。

 

 

 

素晴らしい先輩との出会い

 

私は稽古場に行くのが早い人間です。それはしっかりとウォームアップをしないと気が済まないのと、遅刻をしたくないからです。「お前早すぎるよ?」と言われることも多々ありますが、稽古や本番に100%の力を注ぐためには譲れない決まりです。しかし、私よりも早く稽古場に現れるYさんという大先輩がいらっしゃいました。Yさんのウォーミングアップは、人並み外れた強度で行なわれていました。ランニングや筋トレ、体幹レーニングにストレッチを2時間以上も黙々とこなしています。普通の人なら、これだけでクタクタになります。

ある日、その舞台の千秋楽後に打ち上げでお話しさせていただく機会があり朝のウォーミングアップの話をしました。するとYさんは・・・

 

「私は小さな頃からバレエのレッスンの日々を過ごしてきて、自分の中で決まったアップをしないと本番に立つ時に不安になる。他の人がギリギリであろうが本番がしっかりできれば、それは個人個人で準備にかかる時間が違うから仕方のないこと。」

 

と仰っていました。Yさんにとっては習慣として寝る前に歯を磨くくらい当たり前の行為だったのです。もちろん言うまでもなく、Yさんは表現者として技術も人間性も素晴らしい方でした。この習慣にしてしまうことは重要なことではないでしょうか?

 

 

 

現状に満足していますか?

 

レッスンの際に「自己紹介シート」というのを生徒に書いてもらうようにしています。これは今の自分を理解しているのか? を調べるもので項目は・・・

 

1 趣味・特技

2 自分の役者としての長所

3 自分の役者としての短所

4 目指している役者像

5 演技で疑問に思っていること

 

です。

生徒には、これを5分以内に書いてもらいます。当然、書ききれない生徒はたくさんいます。すべて埋めることが目的ではなく、今の自分を理解しているか? が大きなポイントになります。ペンが止まってしまう項目は必死に考えます。その考える時間が重要です。

自分の理想に到達するためには、現在の自分を分析する必要があります。成人を過ぎてから野球をやったことがない人が「プロ野球選手になる!!」と言い出したら、周りは止めるでしょう。しかし、それに近いことをやってしまっている人が多いのも現状です。

このワークで生徒がスラスラ書けるのは3番と5番です。逆に書けないのが2番です。自分の長所を聞かれてスラスラと書ける人はなかなかいません。

つまり、今の現状に満足できていない。自分のセールスポイントがわからない状況で大きな目標を立ててしまうことになっているのです。

 

 

 

『神メンタル』

 

前回の「すごい読書術」と並んで影響を受けた本を紹介しましょう。これは目標を達成したいけれど、どうすればいいのか? 自分の理想はあるけれど行動に移せない人は必見です。

 

 

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私は、かつてこんなにも本に付箋を貼ったことがありません。どんな人にもある目標を達成させるための考え方や行動をどうすればいいのか? 著者である星渉さんは独立、起業したい人をはじめ、経営者、弁護士、税理士、アナウンサー、モデル、舞台女優、スポーツ選手、デザイナーなどの様々な職業の方を8000人近くプロデュースしてこられた経歴を持つ方です。

先日、王様のブランチでも書籍のコーナーで紹介され、4万部突破のベストセラーとなっています。

こちらも、科学的に解明されたデータをもとに、どうすれば目標を達成できるのか? 好きなことを仕事にするには? がコンセプトで書かれています。自分のことをチェックするページもあり、心理テストをやっているような気分にもなれます。

「よくある本だよな・・・」と思いつつ、「はじめに」の項目を立ち読みして即購入しました。書店で売り切れているところもあるみたいです。ぜひお手にとってください。 

 

 

 

 

 

 

 

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