読書効果について その5「学力」
さて、読書効果シリーズも後半戦です。読書をはじめるため以外にも、あなたが行動を起こすためには「効果」や「目標」がなければスタートできないことを今一度、理解した上で読書効果の後半を読んでいただければ……と願っています。
今日のテーマは 学力!! 読書と学力の関係で、とても興味深い調査結果が出ています。
それでは今日もはじめましょう!!
【読書をする学生の偏差値】
ある調査で、読書をすることで学力が上がるという結果が出ました。
読書を1日に10分以上している学生は、4教科(国語・算数/数学・理科・社会)の平均偏差値が50以上(成績上位層)に入り、読書時間が1日10分未満の学生は、平均偏差値50以下(成績下位層)にいることがわかりました。
「読書時間が長くなれば、それだけ学力は上がるのか?」と言う疑問が生まれますが、調査結果によると1日の読書時間が1時間〜2時間の学生が、最も偏差値が高いことがわかりました。
【勉強ばかりでは学力は上がらないの?】
勉強時間と読書時間の関係性を見ていきましょう。これは、衝撃的な結果が出ているのです!!
「1日2時間以上の勉強で読書0時間」の学生は「1日2時間未満の勉強で読書時間10分〜30分」の学生よりも成績が低いというのです!!
この結果を見る限り、「勉強時間を削ってでも読書を取り入れる方が学力は上がる」ということです。
なぜ読書をする学生は、成績が良くなるのか? この理由は1つではないでしょうし、人によって現れる効果は様々でしょう……私は日頃から読書をすることで「考える力」が発達することが原因の1つだと考えます。
この「考える力」とは、考えるクセをつけるということにもつながります。私は読書をするようになってから、日常で当たり前だと思っていることに疑問を抱くことが多くなりました。そのおかげで自分の脚本を書くネタに困ったことはありません。
「考える」というと頭を悩ませて考えることをイメージしてしまう人が多いかもしれません。しかし、読書を続けることで「考える」ということは「楽しい」に変化します。
勉強が嫌いだ……という人(過去の私)は勉強が楽しくないから嫌いなのです。勉強を好きになるためには「考える力」は必須です。
【読書家の有名人たち】
メジャーリーガーの大谷翔平選手、元サッカー日本代表の中村憲剛選手、芸能人の中居正広さん、芸人の又吉直樹さん……あなたの知っている有名人の中には読書家はたくさんいます。
彼らに共通していることは、仕事で結果を出しながら読書を続けていることです。読書が自分の仕事に良い影響を与えてくれるのであれば、やるべきでしょう。
仕事で認められたくない人はいませんね……あなたが仕事で行き詰まっているのであれば尚更、読書をすることで解消されることが増えていくことでしょう。
学生の学力だけでなく、社会人には生き抜くための力を勉強する必要があります。賢く生きるための学力が必要です。
最初は「勉強嫌だな……」と思っていることが、続けることで「楽しいぞ!」に変わる瞬間が訪れます。ここまで来たら、あなたは勝ち組です!!
この瞬間こそ、「勉強」が「研究」に変わった証です。「研究」は好きで好きでたまらずに、ついついやってしまうことです。
あなたも、まずは自分の好きな分野だけで構いませんので「研究」の領域まで足を伸ばしてみましょう!!
【書籍紹介】
先ほどから「ある調査」と書いてあるデータは……
『「本の読み方」で学力は決まる』 (青春出版社)
監修 川島隆太
著者 松﨑泰 榊浩平
この本には、本を読むことによって学力が上がることのデータや、子どもの頃に読み聞かせをしてあげることで、どのような効果があるのか? などが書かれています。
「子育てに悩んでいる」「子どもの学力をあげたい」「勉強が苦手だ」という人にとって、とても役立つ内容です。
【まとめ】
「学力」というと学生のことを考えてしまうかもしれませんが、大人にだって学力は必要です。
私の知人でも、活躍している人たちは常に学び続けることを意識されている方が多いです。あなたの周りでも、そうではないでしょうか?
「勉強」と考えずに「研究」と考え、自分の研究に「ハマる」ことで学びを楽しいものに変化させていきましょう。
自分の好きな分野の本を読み始めることが、読書を好きになる1歩です!! 大人の読書は学ぶ分野をあなたが選んで良い自由があるのです。
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