CO-2N研究所

勉強ではなく、好きなことをとことん研究する場所。主に「演劇」「読書」について

読書効果について その6「聞き上手になる」

 読書効果も様々なことを紹介してきましたね。細かいことまで書きはじめてしまうと先に進めませんので、今日が読書効果の最終章とします。

 

 過去の読書効果については⬇️⬇️⬇️をご覧ください。

 

 

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 最終章は、私が読書を続けたことで身についた効果を紹介します。それは「聞き上手になる」ということです。聞き上手になった先には、なにが待っているのでしょう?

 

 それでは、はじめていきましょう!!

 

 

 

 

 

 

【読書は著者との対話】

 

 

 私が考える読書とは、「読者と著者の対話」だと思っています。

 「言葉が交わせないのに、対話にならないのでは?」と思われるかもしれませんが、読書の場合は、あなたの脳内で対話をするのです。

 

 また、読書は相手(著者)がずっと語りかけてくるので、あなた(読者)は聞く側になります。私は、はじめて小説以外の本を読んだとき、「なんでこんなに自分の考えを押しつけられなければいけないのだろう?」と思ったことがあります。

 

 この頃の私は、日常でも「とりあえず話を聞いて」「最後まで話を聞いてから意見して」などと言われることが何度もありました。

 

 私は、自分の意見は言えるけれど、人の話を聞くことが苦手だったのです……本を読むことで「話を聞く」という練習ができるのです。これは後になって気づきます……

 

 

 

 

【人の話を聞く】

 

 

 「聞く」ことが苦手だった私ですが、本を読んでいるうちに著者が言っていることに共感している瞬間があることに気づきます。そのとき私は、「とりあえず著者が書いてあることを受け入れてみよう」と決めて本を読み進めると、不思議なことに本の理解度が増したのです!!

 

 「受け入れる」という意識だけで、本の理解度が上がるなんて、こんなに簡単なことはありません……もちろん「受け入れる」という意識は日常生活でも役に立ちます。

 

 本を読むときに様々な意見や考え方を受け入れる練習ができれば、日常でも他人の意見や考え方に耳をかたむけることができるようになるのです。

 

 あなたと違う考え方を持っている人は、「あなたには持っていないアイデアを与えてくれる人」と言い換えることができるでしょう。そんな貴重な人を否定してしまうことは、成長のチャンスを逃していることと同じです。

 

 「いつ」「どこで」「誰が」あなたの人生を変えてくれるような言葉をプレゼントしてくれるのかわかりません。

 

 これを聞き逃さないためには、日頃から他人の言葉に耳をかたむけるクセをつけることが必要です。

 

 読書が好きな人は、人の話を聞くのが得意なのではなく、人の話を聞くのが好きなのです。数多くのチャンスを自分のものにするためには、読書で聞き上手になる練習が必要です。

 

 

【置きかえる力】

 

 

 どんなにあなたが感動するような本に出会っても、書いている著者とあなたの人生は全て同じ道のりになることはありません。

 出会ってきた人、育った場所、今の仕事など……人それぞれ環境が違うことは当たり前です。どんなに近い存在の人でも同じになることはありませんね。

 

 本を読んだときによくあるのが「感動したけど、真似できない」「この人には才能があるから……」という言葉が出てくることです。

 お宝が目の前にあることに気がつかない、もったいない パターンです。ではどうすればいいのでしょう? 答えは簡単です。

 

 「自分だったら、どんなことに置きかえられるのか?」

 

 ということを考えるのです。

 

 「著者が言っていることは、自分の場合はこう活かせるぞ!」

 「この人はこうやっているけど、私はこうしてみよう!」

 

 とアレンジを加えるのです。

 

 今まで筋トレを1度もしたことがない人が「ボディービルダーのような身体になろう!」と決めて、ボディービルダーの人と同じトレーニングをすれば、あっという間に怪我をするでしょう。まずは難易度を下げて、自分にできることからはじめればいいのです。

 本を書いている著者は、苦労した日々でたどり着いたことを書いています。そこには長い年月をかけて手に入れた知識や技術があることを忘れてはいけません。

 

 自分ができることに置きかえる力は、本に書いてあることを継続する力にもつながります。

 

 

【あなたの考えを生み出す】

 

 

 私は読書において、聞き上手になった先に身につく最も大切なことは「自分の考えを生み出すこと」だと思います。

 

 本は、映像作品や舞台などと違い、すぐに同じところを読み返すことができます。さらに立ち止まって考えることもできます。余白に自分が感じたことを書き込むことだってできます。

 

 著者の意見や考え方を受け入れたあとに、あなただけの意見や考え方が生まれることは、本を書いた著者への最高のお返しです。

 日常でも、自分の話したことを受け入れてくれる人に、あなたは自分のこと(悩みなど)を話そうと思うはずです。自分の考えを押しつけてくる人に心を開く人は、なかなかいないでしょう……

 

 本は、あなたの周りにいる人だけではなく、世界中の人、すでにこの世にはいない人の意見や考え方を知ることができるものです。

 

 

 

【まとめ】

 

 

 読書効果もその6まで続けてしまいました。代表的なものは上げていきましたし、これだけが全てではありませんが、この6つだけでも読書によって得られるものが多いことがわかります。

 

 読書が苦手な人は、人それぞれ悩んでいることは違います。私は何度も読書に挫折した経験があるので、気持ちがわかります。

 次回からは「本の探し方」シリーズをはじめていきます。この探し方がわからずに読書を諦めてしまう人が多いことも事実です……

 

 

 

 

 

 

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