CO-2N研究所

勉強ではなく、好きなことをとことん研究する場所。主に「演劇」「読書」について

AIってなんですか?

 最近の本を読んでいると「AI」という言葉が多くの本に書かれています。ここ一年の書籍の中での流行語といっても過言ではありません。

 これからの私たちの生活を考えると、避けては通れない問題のようです。

 

 さて、あなたは「AI」というものを説明できますか?

 

 

 

 

 

【AIとAI技術】

 

 最初に質問をした「AI」とはなんですか? あなたはどんなことを思い浮かべますか?

 

 

 色々と答えは出てきそうですが、現段階で「AI」と呼ばれるものは、この世界に存在していません。

 

 「artificial intelligence」を訳して「AI」です。和訳では「人工知能」「知能を持ったコンピューター」となっています。

 

 ではなぜ、こんなにも「AI」について本やテレビで騒がれているのでしょうか?

 

 私たちが「AI」だと思い込んでいるものは、全て「AI技術」と呼ばれるものです。

 お掃除ロボットや、音声認識をするスマフォなどはAI技術になります。

 

 AIとは、このAI技術を駆使して「人間と同等、または近いレベルの知能を持ったもの」を指します。

 

 果たして、そんなものが、この世に完成する日は来るのでしょうか?

 

 

【AIは◯がない】

 

 早めの結論を言えば、完成することは不可能です。しっかりと理由があります。それは・・・

 

「AIには脳がないからです」

 

 現在、私たちの身近にある音声の認識を行うAI技術は、自分で考えて答えを出しているわけではありません。全て、計算をして答えを導き出しているのです。

 

 試しに、スマートフォン音声認識機能で「近くのコンビニ」と「遠くのコンビニ」と話しかけてみてください。

 

 

 いかがでしょう? 表示されるコンビニは同じではありませんか?

 

 人間だったら、この質問をされて同じ回答になるわけがありません。しかしAI技術は計算で統計や確率などを駆使して答えを導き出すので、拾える単語に沿った回答パターンしか持っていないのです。

 

 

【シンギュラリティとは?】

 

 AIとセットのようについてくる「シンギュラリティ」という言葉・・・AI世界の用語で正確には

 

「technological singularity」 ➡︎     技術的特異点

 

 となります。これはAIが誕生したとして、その後AI自身が人間の能力を上回るAIを自分で作り出すことができたときのことを表しています。

 

 AIがAIを生み出す・・・できると思いますか?

 

 

【正しい知識を身につけてほしい】

 

 こんなにもAIという言葉が飛び交うのに、なぜ真実を知ろうとする人が少ないのか? 「AIに支配される!!」などと言う前に、やるべきことはそこだと思います。

 私たちの今後に関わることを、一部のデフォルメされた解釈を鵜呑みにしてはいけません。今日も一冊紹介します。

 

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【AI VS. 教科書が読めない子どもたち】

 

 タイトルから気になって手にした本です。自分である程度「AI」について調べてから読みましたが、それでも知らない情報ばかりで、驚愕しました。

 AI技術を使って、東大合格ができるのか? と言うチャレンジをした「東ロボくん」の研究でAIの得意なこと、不得意なことが実証されてきました。そのデータが面白く、本の後半は「人間はどうすれば良いのか?」をテーマに著者の思いが込められた内容になっています。

 

 人間は「未来」のことに関して、非常に鈍感です。その瞬間に精一杯生きていると言えば聞こえはいいですが、事前の準備を怠った人に、明るい未来はありません。

 オーディション前に役者は結果が半分見えているのと同じです。

 

 芸術家だけでなく、これからの時代を生きる人間として読むべき一冊です。

 

 

 

 【まとめ】

 

 芸術は娯楽です。はっきり言えば、なくても人間の生活はちょっとさみしくなる程度で、命を落とすことはありません。しかし、完成しないと言われているAIができても仕事を奪われることがないと言い切れます。

 どうか、ネットニュースだけで全て決めつけずに、本を介して正しい知識を身につけてほしいと願うばかりです。

 

 

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