CO-2N研究所

勉強ではなく、好きなことをとことん研究する場所。主に「演劇」「読書」について

読書効果について その1「教養と知識」

 今日は読書によって身につくものについて、書かせていただきます。

 

 前回の記事でも書きましたが「読書によって◯◯が身につく」といわれても、それが日常や仕事において、どのように役に立つのかがわからなければ、読書が苦手な人が読書をはじめることはむずかしいでしょう……

 

 数回にわけて、読書によって身につくもの「読書効果」を解説していきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【本を読まずして……】

 

 

 こんな言葉があります……

 

 「学校に行かずに成功した人はいるが、本を読まずに成功した人はいない」

 

 誰もが人生で「成功したい」と願うのは当然でしょう。「成功」のかたちは人によって違うかもしれませんが、「失敗したい」と思う人はいませんよね。

 

 この「成功」までの近道を教えてくれるものが「本」です。

 

 前の記事にも同じようなことを書いていますが、読書は他人の頭を覗くことができるものです。あなたが頭を悩ませても出てこないような発想や考え方、問題の解決方法など、新しい発見が本の中から、たくさん見つかるのです。

 これは、あなたよりも先に成功した「成功者」からのプレゼントです。

 

 成功者の中には「私は本を読まなくても成功した!」という人もいるでしょう。しかし、本を読んでいたら、もっとはやく成功者になれたかもしれません。

 

 本には成功者が成功者になるまでに、どんな壁にぶつかって、どんな失敗をしてきたのか? どんなことをしたら成功できたのか? 様々な経験が書かれています。

 どんな分野においても成功者は必ずいますし、必ず本が出版されています。

 

 あなたが私と同じ世代であれば、ゲームの攻略本を買ったことがあるでしょう。書店にある本は、あなたの人生を攻略するための攻略本です!!

 これは、私の中で読書をするときの合言葉にしている言葉です。

 

 あなたが成功したい分野の本を手にしたとき、成功への近道を見つけることができるかもしれません……

 

 

  

【知識と教養の違いってなに?】

 

 

 最近の読書術に本には、「教養を身につけよう!」と書いているものが多いです。そして、書店には「教養」というコーナーもできたくらいです。

 しかし、「教養」ってそもそも、なんでしょうか? これを答えられる人は読書家の中でも、あまりいません……書店に教養のコーナーがあれば、ぜひ立ち読みをしてみていただきたいのですが、「教養」をテーマにしている本の著者によっても「教養」の説明がバラバラだからです。

 

 では、よく一緒にされてしまう「知識」は「教養」となにが違うのでしょうか?

 違う言葉で、違う漢字なので、意味も違ってあたり前のはずなのに、知識と教養は同じものにされてしまいがちです。

 

 広辞苑第7版によると……

 

 きょう-よう【教養】

1 教え育てること。

2 culture(イギリス・フランス)Bildung(ドイツ)学問・芸術などにより人間性・知性をみがき高めること。また、そのことによって得られる心の豊かさ。その基礎となる文化的内容・知識・振る舞い方などは時代や民族応じて異なる・「-のある人」「-を高める」「人文主義的-」

 

 まったく意味がわからないことでしょう……辞書に載っている説明を、そのまま伝えたところで「知識」と「教養」の差はわかりませんよね。

 

 では、いったい世の中で知識人教養人と言われる人は、なにが違うのでしょう? 私は、この違いを次のように説明しています。

 

知識人・・・ある物事について知っている。または理解している人。

 

教養人・・・知識を活かして、発言や行動ができる人。

 

 つまり、「知識」がなければ「教養」へと進化することはないのです。

 多くのことを知っているけれど、人にうまく説明できなかったり自分で実際に行動していない人は「知識人」です。

 

 ある物事について知っていて(知識がある)自分の言葉で説明できる。さらに自分で知識を活かして行動ができる人は「教養人」です。

 

 これは、私が「教養」のジャンルの本を何十冊も読んでまとめた意見です。

 これが絶対の正解ではないかもしれませんが、知識と教養の違いを伝えるときに相手が本を読んでいない人でも理解してもらえる説明であることは確かです。

 

 

【情報 ⇨ 知識 ⇨  教養】

 

 

 ここで新たに登場する言葉が「情報」です。ややこしくなってきましたが、「情報」も知識と勘違いされそうな言葉なので書いておきましょう。

 

 今や……いや、数年前から「情報化社会」なんて言われていますが、私が子供の頃と比べてみても、インターネットの普及により情報を簡単に手に入れることができてしまう世の中に進化していることは、言うまでもありません。

 

 みなさんも「情報」を目にしない日はないでしょう。ネットニュースやSNS、それからテレビのニュースなども情報ですね。

 

 ではいきなりですが質問です!! あなたが、ここ3日間でみた情報で記憶しているものを10 個あげてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 どうでしょうか? おそらく簡単に思い出せないことでしょう。

 

 情報とは「見る」ものであり「記憶に残る」ものではないのです。

 

 「知識を身につける」いう言葉はありますが「情報を身につける」という言葉はありませんよね?

 印象に残る情報があったときは、さらに深く知りたい!! と思って、別のもので「調べる」という作業をすることで「情報」は「知識」に進化するのです!!

 

 この似ている「情報」「知識」「教養」は3段階で進化するものだと考えてください。

 

 「情報」を見て、さらに深く知りたい……調べることで「知識」になり、自分のものにするために……実際に行動してみることで「教養」になる。

 

 教養になったものは、忘れたくても忘れることができないほど、あなたの頭の中に残ることでしょう。

 言葉を理解した先に……どんな教養を身につければいいのでしょう? という疑問が生まれます。

 次に進みましょう。

 

 

【どんな教養を身につければいいの?】

 

 

 どんな教養を身につければいいのか? 答えはあなたの頭の中にあります。疑問に思っていることや、知りたいことや、悩みなど、人によって様々でしょう。

 

 私は教養を身につけることは「自分の長所を伸ばし、自分の短所を改善することができる」と考えています。

 

 読書術の本では、「幅広い知識を身につけなさい」などと書いていますが、読書が苦手な人からしてみれば、それは果てしない作業です。

 読書は楽しまなければ続けられません。最初は自分の興味のあることに偏って読書をすればいいのです!!

 

 野球を始めた少年が「キャッチボールが楽しい」「バッティングが楽しい」と続けていると、いつの日か「もっとうまくなりたい!!」という気持ちが生まれて、うまくなるために「筋トレ」や「トレーニング」を勉強していくことでしょう。

 しかし、少年が筋トレやトレーニングを最初にはじめていたら、キャッチボールやバッティングをする前に、つまらなくてやめてしまう可能性が高いことは誰にでもわかるでしょう。

 「好きこそ物の上手なれ」という言葉があるように、読書もあなたが興味のある分野の本をひたすら読めばいいのです。

 

 電車に載っているサラリーマンが読んでいる本を見て「むずかしそう」「私には読めないな」と思ってしまう人もいるようですが、その本は読んでいる人が必要だと思って読んでいる本で、あなたにとって必要な本ではないかもしれません。それなのに、見た目だけで「私にはできない」と勝手に思い込んでしまうことは無駄な落ち込み方です。

 以前の記事にも書きましたが、本は1日に200冊出版されています。あなたのための本は、この世に存在していることは確かです!!

 

 あなたが身につけたい「知識」を本で手に入れて、実際に使うことで「教養」へと進化させればいいのです!!

 

 

 

【まとめ】

 

 

 「読書効果」のシリーズは、もう少し続きますが今回の「教養」を身につけるために、あなただけの本を探す「本の探し方」もしっかりと書かせていただきますのでご安心ください。

 

 「教養」を身につけることは「自分の長所を伸ばし、自分の短所を改善することができる」ということを忘れずに……

 

 次回は「想像力」についてです!!

 

 

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