CO-2N研究所

勉強ではなく、好きなことをとことん研究する場所。主に「演劇」「読書」について

体調管理ができない役者たち

 役者に限らず、すぐに体調を壊す人はいないだろうか?

 一般的には「風邪」と呼ばれるものですが、それによって稽古場に姿を現さなかったりする人も多いのでは?

 私は厳しすぎると言われますが、体調管理ができない人は、間違いなく自己管理不足であり、役者として失格と言っても過言ではないと思っています。理由も含めて記載しますので、本題に入りましょう。

 

 

 

 

 

【風邪をひくのは迷惑】

 

 私は学生時代に役者を目指していたとき、風邪を引いても「大丈夫?」と言わず「体調管理不足です。みんなに謝りなさい」と叱ってくれる演出家に出会いました。

 当初は「心配してくれ・・・」と思ったものですが、その演出家の言っていることは真っ当な意見であり、反論する余地がありませんでした。

 その頃から体調を管理することができなければ役者として失格であることを知り、今では大きな風邪をひくことはなくなりました。もちろん私も人間ですので、風邪をひくことがありますが、悪化する前に防ぐことで半日で回復できる身体になりましたし、季節を問わず、予防には最善を尽くしています。

 

 

 

【稽古は来ずに本番は来る】

 

 私が強く言いたいのは「稽古を休むなら本番も来るな!」ということです。なぜなら、体調を崩して休みがちな人は、本番になれば、最悪のコンディションでも舞台に立つからです。

 稽古場は常に本番と同様の緊張感で向かうべき場所で、遊びではありません。

 

 オーディションでも同様です。自分が絶対に掴み取りたい仕事のオーディションにはどんな状況でも行くはずです。

 もちろん、緊張感を持って稽古場に来る人もいますので、その人の妨げになるのであれば来ない方が良いでしょう。

 

 

 

【体調不良、怪我人は舞台に立つ資格なし】

 

 これも私の出会った演出家ですが、怪我や体調が万全でない役者は本番前日であろうが、降板させるという方です。

 これには正直、私も驚きました。理由は単純で、怪我をしている人や体調が悪いことがお客にバレると、内容ではなく、その人に目がいってしまい、芝居が壊れてしまうということです。

 お客さんが見に来ているのはその人のプライベートではなく、役を生きる人を見に来ています。

 

 実際に私が関わった舞台の役者は手を骨折して降板させられ、その人の穴は他の役者で埋めることになりました。もちろんハラハラしながら初日を迎えました・・・

 

 

 

【それでも風邪はひいてしまう】

 

 厳しいことを言いましたが、それでも風邪を引いてしまうのが人間ですよね? 人に感染する場合は稽古場に来ないことが最善の選択肢でしょう。他の役者に移されてしまえば、迷惑になってしまいます。

 私が重視しているのは、風邪をひかないように予防策はしっかりととっていたか? ということです。

 毎回決まった周期で風邪をひく人は自分の体調を壊す原因の追及ができていないのです。つまり学んでいないことになります。

 

 そのためには、正しい知識が必要です。私は体調に関する本は、常に新しいものを優先して読んでいます。

 今日は先日テレビでも紹介されていた『一流の人はなぜ風邪をひかないのか?』という本を紹介させていただきます。

 

 

 

【書籍紹介】 

 

 

 この書籍は、一日かからず読むことができます。私は速読が得意なわけではありませんが、夜寝る前に読んでいたところ、数時間もかからずに読み終えてしまいました。

 

 風邪に対する間違った知識や、最善の予防策、最短で直すには? など、役者に関わらず体調を壊せない人・・・つまりはどんな人にも役に立つ知識が詰まっています。

 

 テレビでも紹介していた「うがいは、口をゆすいでから行う方が良い」という情報も、多くの方が実践できていないことだと思います。是非、自分の身体を大切にしてあげるためにも・・・

 

 

 

【まとめ】

 

 今回は厳しめに記事を書かせていただきました。それは悔しい思いをして欲しくないためです。「体調が良ければ掴めた仕事」を自分の管理不足で逃していく勿体無い例を何件も見てきたからです。

 自分の身体はあなたでしか守ってあげることはできません。私も自分に再認識させるために書かせていただきました。

 

 

 

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