CO-2N研究所

勉強ではなく、好きなことをとことん研究する場所。主に「演劇」「読書」について

緊張しない方法とは?

人前で何かを話すとき、会社でプレゼンをするとき、好きな人に告白するとき、オーディションの時・・・

 

こんなときに付きまとうもの。それは「緊張」ですね。

 

「緊張しないためにはどうしたら良いですか?」

 

と質問を受けることがあります。私は

 

「なぜ緊張するのか考えてみて」

 

と聞くようにしています。

 

「絶対に失敗できないから」「受かりたいから」「偉い人が前に沢山並んでいるから」「自信がないから」「よくわかりません・・・」

 

などと、人によって様々です。この世の中には緊張をしない人は存在しません。皆さんからそう見えている人は緊張と上手に付き合っているだけなのです。

それでは、どうしたら緊張と上手に付き合っていけるのでしょうか?

 

 

 

 

 

 

【緊張の正体】

 

 日常の様々なシーンで緊張は付き物です。これは人間の身体に備わっている危機を察知する能力で、防衛本能というものが働きます。例えば、山で目の前に熊が現れたら「まずいぞ・・・どうしよう?」と思いますよね? これと同じです。寝坊して遅刻をしたときにも「怒られる・・・どうしよう?」と思うことと変わりません。緊張状態の時は自律神経が乱れて、変な汗をかいたりしますよね? 汗が出ることを自分の意思で止めることは不可能ですよね?

 

 

答えを言ってしまうと・・・

 

 

緊張しないことは、不可能です!!

 

 

 

【緊張しないで!!】

 

 小学生や中学生の頃に、学芸発表会や、朝礼で全校生徒を前にして話す機会があったかと思います。このときに緊張している生徒に、先生は「緊張しないの!」などと声をかけていたと思います。小さな頃にこのような経験を積んでいると・・・

 

「緊張してはいけないんだ・・・」

 

と脳内に記憶されてしまいます。

 これによって緊張しないように努力をしようとする結果「良いところを見せないと!」「失敗できないぞ!」と自分で自分にプレッシャーをかけてしまうのです。

 では、あなたが学芸発表会や朝礼で話す人を見ているときに、その人の格好よさを気にしたことはあるでしょうか? 自分の気になる異性でない限りは、そんなことを気にしませんよね? 緊張している人が話していると「大丈夫か?」「頑張れ!」と思ったのではないでしょうか?

 

 

 

【緊張しなさい】

 

 私は出会った恩師に「どんどん緊張しなさい」と言われた経験があります。これが初めて「緊張しても良いんだ・・・」と思えた瞬間でした。そして自分の力を発揮できたのも、このときが初めてでした。

 

緊張すること = いけないこと

 

ではなく・・・

 

緊張すること = 仕方のないこと

 

なのです。

 

 

 

【悪い緊張】

 

 緊張は、人によって、シーンによって様々なパターンがあるかと思います。ではあなたにとって今まで経験した緊張はどんなものでしょうか?

 

・ 準備不足。

・ 良いところを見せたがる。

・ 「失敗したらどうしよう」と思っている。

 

これらは代表的な悪い失敗です。これの真逆にあるのが良い緊張です。

 

・ 準備はしっかりできた!

・ 自分らしくやろう!

・ 失敗を恐れるな!

 

 

 

【緊張しないとどうなる?】

 

 では、緊張しないとどうなるでしょうか? 「緊張感がない」という言葉を聞いたことがあるかと思いますが、まさにその状態に陥ります。

 

・ 油断をしやすくなる。

・ 集中力が散漫になる。

・ 違うことを考えてしまう。

 

など、緊張しなければ良いという問題ではないことがわかりますね。役者さんで「初舞台は全く緊張しなかったのに、芸歴を重ねた今が一番緊張する」と仰る方がいます。これは役者にとても重要なことで、人前で表現することに対する緊張感が現れた証拠と言えるでしょう。

 

 

 

【まとめ】

 

 

 「緊張」という言葉に悪い印象をお持ちの方は、今すぐに抹消しましょう!! 緊張は、あなたのパフォーマンスに悪影響を与えるものではありません。むしろ、良い影響を与えてくれる味方なのです。「緊張とお友達に・・・」とよく言われたものです。

いつでも準備万端で大一番を迎えられるように、日々コツコツと努力をしましょう。それが自信につながり、あなたと緊張との距離を縮めてくれることでしょう。