CO-2N研究所

勉強ではなく、好きなことをとことん研究する場所。主に「演劇」「読書」について

出会った人を大切にする心

今日は日常の出来事を・・・

 

先日、友人と再会してその流れで同期が集まりました。

7年前に出会った同期です。当時は同じステージに立ちながら、切磋琢磨した戦友でもありますが、現在は環境を変えつつ芸術の分野で活躍しています。

 

 

離れたからこそわかることも沢山あり、先日会った2人には共通することが多いな・・・と感じることが多いのです。それは、この世界で生き抜くためには必要な要素だと思いました。

 

 

 

 

 

「好きなことに熱中する」

 

これは当たり前だと思いますが、芸術分野では好きだけど熱中するまでに至らない人は沢山います。彼らは器用なタイプではありませんが、心から芸術を楽しむタイプです。文句を言っているシーンは見たことがありません。そんな暇があるなら練習しています。

熱中するからこそ、悔しい思いは人一倍強く感じることがあるそうですが、それを乗り越えるための努力を努力と感じずに楽しんでしまうのは最高の武器だと思います。多くの人が「思っていたのと違う・・・」「上手くできないからごまかそう」「これは苦手」と自分で限界を決めて諦めてしまうでしょう。先日紹介した『神メンタル』を読まれた方はわかると思いますが、自己評価はその先に進むためのステップを制御してしまいます。ネガティブな要素を楽しむことで乗り越える力を私は彼らから教わりました。

 

 

 

「人に好かれる」

 

彼らはどこの現場に行っても人に嫌われません。これを話すと「私は人見知りだから・・・」という方が出てくるでしょうが、彼らも人見知りする部類の人間です。それでも現場で彼らと二度と仕事をしたくないと思う人は絶対にいないだろうと確信できます。それは挑戦心があるからです。自分が初めて挑戦することにも果敢に向かっていき、できなくても諦めません。「自分はこういうジャンルは得意だけど、これはちょっと・・・」となることはないでしょう。彼らは・・・

 

 

自信があっても過信しないのです。

 

 

この自信と過信はボーダーラインが難しいところではありますが、大きな違いです。

 

・ 芸術分野で長いレッスン歴がある。

・ 過去に大きな作品に関わった。

・ 大会で功績を残した。

 

などの人には過信になりやすい要素が多くあります。もちろん、全員ではありません。あくまでなりやすいというだけですので誤解しないでください。立派な経歴でも過信せずに第一線で活躍する方は多くいらっしゃいます。しかしその過信は人の成長に大きな妨げを生み出します。

 

 

 

「今に夢中になる」

 

役者を含め、芸術分野で仕事をしたい人には収入の不安定が常に付きまといます。それ故に「将来はどうすればいいのか・・・」「このままだと売れない」「生活ができない」などの不安で先のことで頭がいっぱいになってしまいます。しかし、彼らは今を夢中に楽しんでいます。これは先のことなんて考えるなと言うわけではありません。しかし、先のことを考えすぎて今やるべきことを見失うのは本末転倒です。来年自分がどうしているのか? そんなことはなってみなければわかりません。そこで悩むのは時間の無駄です。それなら将来のために今に夢中になるのです。どんなに金持ちでも5年後10年後の未来を確実に言い当てる人はいません。彼らはその力で人との繋がりや信頼を勝ち取り、この世界で活躍しているのです。

 

 

 

「人と比べない」

 

どうしても他人と比べてしまうのは人の性と言えるでしょう。それでも、芸術で人と比べても自分にとって得なことはありません。ライバル視している人の強みをあなたは持っていないかもしれません。それは、その逆もあるということです。芸術分野には順位を決める○○賞というものが多数存在しますが、それを受賞した作品や人が良い作品だということは数値で表すことはできません。自分が今できることに必死になればそれでいいのです。他人と戦わずに自分の人に嫉妬してしまう心と戦うべきです。

 

 

 

まとめ

 

人がいなければ芸術は成り立ちません。それが故に人と争ってしまったり、比べてしまって人に嫉妬したり、嫌いになったり・・・人間関係のトラブルは絶えません。それでもあなたにとって良い影響を及ぼしてくれる人も人です。「嫌われる勇気」という本では人間の悩みを生み出す原因のほとんどが人間関係だと書いてあります。私たちは他人に見られることが仕事です。切っても切れない関係に逆らうのではなく、寄り添える優しさが必要です。人から学び、自分も人に影響を与えられる人間がこの世界で長く活躍する人を生み出していくでしょう。親や友人や恋人やお客さん・・・あなたの心に栄養を分けてくれる人は意外に近くにいるものです。私もそれを久々に会った友人から学びました。

 

 

 

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