CO-2N研究所

勉強ではなく、好きなことをとことん研究する場所。主に「演劇」「読書」について

素直な子供たちとの出会い

 先日の演技レッスンにて、改めて「素直に吸収する子供の力」を学びました。代講で出会った子供たちですが、目を輝かせて演技を学んでいた姿に、自身の若い頃を重ね合わせて見てしまいました。

 

 

 

【素直な心はなんでも吸収する】

 

 以前、真摯と謙虚と◯◯◯について書かせていただきましたが、先日出会った子たちはこれを兼ね備えていました。

 クラスの全員ではありません。しかしこの素直さは周囲に良い影響を与えます。

  

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 私は演技をする子供たちに「失敗しても良い」「恥をかきなさい」と言います。これはどんな人でも思っている「失敗したくない」「恥をかきたくない」という気持ちで自分の中のリミッターを振り切れないことを防ぐためです。

 失敗したら、演技をやめなければいけない法律はありません。本番で失敗するなら、稽古場で失敗をすることの方が断然良いでしょう。

 

 

 

【稽古場でのレッスン】

 

 気の知れた仲間であったり先生の前で稽古をすることが一番恥ずかしかったり、緊張するものです。「本番ならできる」は役者の言い訳で、演出家は「稽古場でできないものは本番でもできない」と判断します。

 緊張は誰でもします。全員が同じ条件なのも稽古場です。「素直になんでも吸収してやる!」と考える子が現れると、稽古場はパッと明るくなり、演出家もやりやすくなるのです。

 

 

 

【積極性】

 

 演技のレッスンだと、なかなか手を挙げて「私がこの役やります!!」と言えずにレッスン終了時間になってしまう子がいます。なるべく一人一回は前に出て演じてもらうことを心がけていますが、演技レッスンは一斉にできるものではないので、どうしても見ているだけの子が出てきます。

 私もかつて、数人が前でやった後に手をあげるような消極的な生徒だったので、そういう子たちの気持ちは痛いほどわかります。

 しかし、演技はやってなんぼの世界です。頭の中で考えていることと、演技をしてみると上手くいかないことが多く出てきます。ここで「自分に足りないもの」を知ることが演技上達の一歩です。

 積極性を身につける方法は簡単です。余計なことを考えずに手を挙げることです。これしかありません。

 

 

 

 

【技術を磨く前に】

 

 出会った子供たちは演技の技術は高いとは言えません。しかし、みんな愛される役者でした。

 これはとても重要なことです。上手いのに、見ている人から応援されない役者はとても損です。技術は長く続けていると、誰でも身についてきますが、早く成長するためには素直な心が必要です。

 近い将来、彼らと外の現場で会えることが楽しみで仕方ありません。

 

 

 

【まとめ】

 

 指導側にいると、生徒から大切なことを教わります。これは自分がどんなジャンルの指導をしていても感じます。どうすれば伝わるのか? 何がわからないのか? この子はこういう役は得意なんだ・・・と発見の連続です。

 素直は人生のキーワードといっても過言ではありません。

 

 

 

 

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