CO-2N研究所

勉強ではなく、好きなことをとことん研究する場所。主に「演劇」「読書」について

読書嫌いなあなたへ3

 前回に引き続き、本の紹介は続きます……

 

 ここで紹介するものは、「読書術」と名のつく本の中で、私のおすすめを中心に書いていきますが、最初に断っておくと、他人がいいと思った本が他人にも同じように「この本は素晴らしい」と思えるかどうかは未知数です。

 

 書店で立ち読みをして「これは違う」と相性の悪さを感じた場合は無理して読む必要はありません。

 

 それでは、本題へ入りましょう。

 

 今日は、勘違いされやすい「読書の仕方」についてです。

 

 

 

 

 

【速読って意味あるの?】

 

 読書術の本では、大半が「速読」について書かれています。

 読書が苦手な人も、読書が好きな人も共通しているのが「本を速く読めるようになりたい」と思っていることです。

 

 読むスピードが速ければそれだけ知識が増えるということ……それなら速読は身につけないと!! なんて思って始める人が多いです。私もそうでした……

 

 しかし、私がその類の本を読んだ結果は、「速読は必要ない」ということです。

 

 なぜかというと、本をたくさん読んでいれば自然と本は速く読めるようになるからです。

 

 あと、速読ができる本とできない本が存在します。

 

 速読ができる本は「ビジネス書・実用書」などと言われる知識を得るために使われる本だけです。

 

 小説のような物語が進行していく本は速読はできません。小説を速読してしまうと、映画を早送りで見ているのと同じく、内容を味わうことができなくなります。

 

 あなたが速読に興味があって、勉強したいのであれば止めません。自分でやってみることは大切ですから。

 

 そもそも論になってしまいますが、本を読むのが苦手な人が速読の方法を勉強するための「読書術」の本を読めるのであれば、他の本を確実に読めるということになってしまいます。

 

 

 

【何を読むか?】

 

 どうしても読書が苦手な人は「本を読み切る」「本を読む」ということが目的になってしまいますが、本は読んだ後にどう活かすのか? が読書の目的です。

 

 本を読むことは、目的を達成するまでの道のりでしかありません。

 

 つまり、ビジネス書や実用書を読むときは書いてあることを全部読む必要はないのです。

 

 

f:id:CO-2N:20190712154802j:plain

 

 

 ジャーナリストの池上彰さんと作家の佐藤優さんの『僕らが毎日やっている 最強の読み方』(東洋経済新報社では……

 

 「何を読むか?」「どう読むか?」ではなく、「何を読まないか」を選択する力も重要であることが書かれています。

 

 あなたが時間を効率よく使いたいと思って「時間術」が書いてある本を買って読んだのであれば、あなたが役に立つところだけを読めばいいということです。

 

 「そんなのどうやって見つければいいの?」と思うでしょう。解決方法は簡単です。ビジネス書や実用書には「目次」があります。

 

 目次を見て、「ここは気になる!」というところだけを開いて読めばいいのです。

 

 「他にも役に立つことが書いてあるかもしれない」と思うのであれば、全部読んでもかまいません。読書の方法は人それぞれです。

 

 その本は、あなたのどんな悩みを解消するため? または、どんな知識を身につけたいため? の読書でしょうか? そこを見失ってしまい、関係のないところまで全部読んで、「1冊読み終わった!!」と達成感に浸っていては、その後に行動して本を活かすことはできません。

 

 読んだ本から1つでも「これは役に立つ!」と思った瞬間に本を投げ捨てて行動できる人が、本を自分のものにできる人です。

 

 本は、捨てたり売ったりしない限り、あなたの手元から逃げることはありません。

 いつでも読み直したり、読んでいなかったところを読むことができます。映画の脇役のセリフまで全てを覚えていられる人はいないのと同じで、本を全部読んだからといって全部を覚えて実行することは誰にもできません。

 

 

【本の紹介】

 

 池上彰さんと佐藤優さんは、仕事をするために多くの知識が必要な人たちです。読んでいる本の数が日本でトップクラスでしょう。

 新聞だけで10紙も目を通す人を、私は見たことがありません。

 

 でも、隅から隅まで読んでいる訳ではなく、必要な情報を拾っていく作業が優れているのです。

 

 お二人がやっている読書術は、読書が苦手な人でも役に立つことばかりです。

 

 ただ本を読むだけではなく、それをどうやって活かすのか? 読みっぱなしにされた本は、価値がなくなってしまいます。

 

 読んだものが、あなたの中に吸収されて実行することが大切なのです。